おわかりいただけただろうか。

…って、以前から訪問していただいている方はほぼ100%気づかれたと思いますが、1年半以上ぶりにデザインを更新しました！

トップ絵はいくつか候補があったのですが、どれもヘッダーの形にしてみるとイマイチだったので、結局絵の無い自動書記パターンに決めました。ちなみにこれはペイントで5分くらいで作った手抜き迷いのない力作です。

それから壁紙ですかね。外側はダンボールを、内側は麻布を基調にし、色合いを明るく調整してペッタンコ。個人的には結構気に入っています。

テキストバーは赤にしてみました。緑のままでもよかったんですけどね。まぁ、変化を欲していた部分もあったので変えちゃいました。

ついにブログデザインも4代目に突入したかぁ…。だんだん明るい色合いになってきているのは、私の心境に徐々に変化が起こっているという事なんでしょうか。割とどうでもいい。

いかがですか、みなさん？　え？イケてないって？

あと1週間もたてば慣れますって。


「厄痛　～呪いのゲーム～」のゲームの続きをプレイします。



みすず編の続きをプレイしていきます。

前回の超展開からの続きです。後半部分の盛り上がりに期待がかかります。

[8回]

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■　みすず編　第11話　「見える真実」



「大丈夫だったか？危ないところだった」


スミレさんに薬品を投げつけた男の人は、良く用のない声で言った。怪物に変身したスミレさんから私たちを守ってくれたのだ。


「あ…ありがとうございます」


わたしはしどろもどろになりながら言った。この男の人、良く見るとツブレ社長に面影が似ている。体系の方は似ても似つかないけど、目元の辺りが瓜二つだった。


「ああ、俺か？俺はツブレコウゾウ。死んだコウジの兄だ」


やっぱり…兄弟だったんだ…。

コウゾウさんは急に険しい顔になると遠くを見るような目をした


「きみたちはコウジが死んだことはもう知っているか？」


わたしと省吾は黙ってうなずいた。知っているも何もその真相をたしかめるためにわたしたちはここへ足を運んだのだ。


「テレビや新聞などでは自殺の可能性が高いと言っていたが、それは違う」


※あの怪物の拡大図

「コウジは殺されたんだ。あの女の、いや、あの怪物の手によって…」


そう言ってコウゾウさんはかすかに眉をひそめる。


「あの女は、いや、あの化け物は弟のかたきなんだ…。俺はどうしても、あのバケモノを倒さねばならない」


…その言葉を聞き、わたしは複雑な思いにかられた。ツブレ社長の死はやはり自殺ではなかった。不可解な謎の絡まりが徐々にほつれてひもとけていく…。

社長は無惨にも殺された。

それもよりによってスミレさん…。

いや、怪物スミレの毒牙によって！

わたしの心に怒りというおさえきれない感情が湧きあがった。もはや、ここまで来て後に引きさがることはできない。わたしは覚悟を決めなければならなかった。

そのときわたしが心に決めたことは…


A.社長のかたきをうたなければ
B.スミレさんは説得しなければ
　　→　選択　B

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ツブレコウゾウという新キャラが現れました。

いきなり出てきて怪物に変身したスミレを弟の仇を呼んでいますが…。





  悪い人間といい人間の区別は「におい」で分かる！

  こいつはくせえッー！ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ！！

  こんな悪には出会ったことがねえほどなァーーーッ
  あの怪物は弟コウジの敵だと？
  ちがうねッ！！

  こいつは生まれついての悪だッ！
  みすず！省吾！早えとこ警察に渡しちまいな！


引っかかるのはスミレが言っていた復讐というキーワード。

彼女がああいう身体になったのは何か理由があるんじゃないですかね。そしてその一因にこのツブレ兄弟が関わっているとなると色々話が変わってくるじゃないですか。

というわけで選択肢はBでいきます。

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いいえ、たとえどんな姿であってもスミレさんはスミレさんよ。

わたしはまだスミレさんが完全な怪物になってしまったようには思えなかった。

まだ話すことができるかもしれない。だったらわたしの言う事も伝わるはずよ。たとえ怪物でも、人間と共に生きていくことができるって…。

わたしは心からスミレさんを説得しようと思っていた。

…と、その時、どこからか怪物のうめき声がビルに響き渡った。


「これがスミレさんの声なの？」


わたしは自分の耳が信じられなかった。

そして再び響く怪物の声。それはもはや人のものではなく、まさしく異形の化け物の声だった。


「こっちだ」


そう言って、コウゾウさんはわたしたちの先頭に立った。

わたしと省吾は彼の後についてゆく。これから想像もつかない事態が待ち構えているに違いない。でも、もう後戻りはできない。許されない。わたしも省吾も身震いを禁じ得なかった。


「ああそうだ、きみたちにもこれを渡しておかなければ」


コウゾウさんは突然思い出したかのように、わたしたちの前に小さな注射器を差し出した。




「大した力にはならんと思うが、持っているといい。中には劇薬が入っている。もっとも、怪物相手に効くかどうか…」


わたしと省吾はそれぞれ一本ずつ、その注射器を受け取った。


「ここだ、入りたまえ…」


そう言ってコウゾウさんは見たこともない扉を開けた。それは、わたしも省吾も入った事のない部屋だった。

その部屋の一角には、不自然な形で取り付けられた階段が上のフロアに続いている。このビルが7階建てであったことは知っていたが、実際にわたしが、上のフロアに立ち入ることはこれが初めてだった。なにより、ここのエレベーターは4階どまりであるし、それ以外にも5階以上にのぼる階段をわたしはこれまで見たことがなかったのだ。

なぜコウゾウさんはこんな秘密の階段を知っているのかしら？

わたしは胸にかすかなわだかまり感じつつも、階段を登った。

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こいつはくせ(以下略)　ゲロ以下のにお(以下略)

やっぱおかしいじゃんこの人。対スミレ戦に備えて準備万端じゃん。

スミレにぶっ殺されても文句は言えないくらいの覚悟ができているように見受けられますが気のせいでしょうか。

注射器やら劇薬なんてものは普通の人には準備できないものなんじゃないですかね。

ていうかそれを高校生に渡すなよ(笑)

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始めて見る5階は、下のフロア以上に損傷が激しかった。壁のいたるところにはひびが走り、建築後まったく補修された形跡はないようだった。それに何か、消毒のにおいに紛れて鼻を突く腐臭が漂っている。まるで閉鎖された病院のようだった。

わたしは辺りの様子をうかがうと、静かに耳をすませた。するとかすかに、重い何かをひきずるような足音が聞こえてくる。

わたしは唾を飲み込んで、他の二人と顔を見合わせた。そして次のように口をひらいた。


A.「こっちから音がした…」
B.「省吾クン、どっちかな？」
　　→　選択　B


「こ、こっちかな…」


省吾が頼りなげに闇を指さす。

わたしと省吾と、コウゾウさんの三人は寄り添うようにして廊下を進んでいった。廊下はぼんやりとした明かりがついているだけで、はっきりと先を見通すことができない。

その時、わたしは何かの物音を聞きつけて、ふと窓を振り返った。

今、変な音が…。

わたしは気になって窓を見ていた。

すると…。



………。



……。




！！？

まるでわたしが振り向くのを待っていたかのように、女の人が落ちていった。


「ひ、人が…」


人が、落ちた！

わたしは窓に駆け寄った。

しかも、今落ちたのって…








ウエダさん！！！

ここはたしか5階だったはず。この高さではきっと…私は最悪の状況を予想した。思い切って窓から下を覗いてみる…。

…しかし、そこには、人の落ちた形跡はおろか、紙一枚舞った様子もなかった。わたしは両目をこすりながら、もう一度、窓から首を出してみた。下ばかりではなく上にも気を配ってみたが、人が飛び降りたという痕跡はまるでなかった。


「おっかしいなあ、いまたしかに女の人が落ちたんだけど…」


縁起でもないことを口走りながら、わたしは後ろを振り返った。

すると、さっきまでそこにいたはずの省吾とコウゾウさんが忽然と姿を消していた。


「し、省吾クン、コウゾウさん…い、いま変なものが…」


わたしはなにかめまいのようなものを覚えながら、廊下に戻った。

今見たものを説明したいのだが、どのように言っていいのかわからない。

わたしは廊下に出て、二人の姿を探した。でも、小声で名前を呼んでも返事がない。辺りを見回してもそれらしい人影は全く見当たらない。

わたしはこのビルの中で、いつの間にかひとりだけはぐれてしまった…。

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まさかのウエダさん再登場。しかも落下中。




やったッ！見せろッ！表情をッ！わたしに絶望の表情をッ！

よおーく見せるんだッ！希望が尽きて・・・命を終える瞬間の顔をッ！

絶望をわたしの方に向けながら落下していけええええええええええ！

うわははははははははははははははははははははははは！！！


落下と聞くとついチョコラータを連想してしまうなぁ。

きっと屋上にいるに違いない(笑)


…と、冗談はさておき、これは単なる怪奇現象なんでしょうか。でも、そうだとしたらゲーム内容が若干変わってきてしまう恐れが。

そしてこういう場面で仲間とはぐれてしまうのもお約束ですよね。

そして1人になったみすずに何かが忍び寄るのは確実でしょう。

次回、何かやってくるかを楽しみにしていましょう。



【今日も迷宮を往く　厄痛　～呪いのゲーム～】

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