なんか今週はやけに疲れました。

もっと私に安らぎを。


「厄痛　～呪いのゲーム～」のゲームの続きをプレイします。



スミレ編は今回含めあと2回で終わる予定です。

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■　スミレ編　第15話　「存在の価値」

私はコウゾウさんに会わなければならない。

そして決断しなければならない。今までの罪と過ちとを清算するために…。

私はまだ生きているのだ！

いま生きていることにすべての意味がある。死んでしまっては後悔もやり直しもできないのだ。

[8回]

その時、どこからか悲鳴が聞こえた。

この声は…省吾君…！！！

私は声のした方向に走り出していた。

もう、私は迷わない。怪物としてのこの力を、すべての環を断ち切るために使おうと思う。この力で、みすずさんと省吾君を守ろう。それがいまの私にできること…。

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ええっ！

またここで進行方向の選択！？

こんなんほぼノーヒントなのにわかるかってんだよ。

この辺の作り方が雑なのが少し気になるなぁ。

とりあえず、私は迷ったら右を選ぶようにしますので、ここは右で！！！

右に進んだ突き当りの部屋には…。



おおー、よかった。おった、おった(笑)

いなかったらどうしようかと思いましたが、いたので一安心です。

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「げりゃあああああああ！」


さっきのトカゲの怪物が、省吾君に襲い掛かっていた。トカゲの怪物はもはや理性のかけらも残してはおらず、ただ手に触れたもの、目にしたものを破壊するだけの狂った野獣でしかなかった。

コウゾウさんは長い年月をかけて作り出したもの。かつて彼と同じものを求めて、辛苦をともにした結果がこの怪物と私…。やはり野放しにはしておけない。今度は自らがトカゲの怪物に掴みかかった。

泣き叫ぶトカゲ人間の腕をつかみ、力任せにひきずり倒した。

力を込めると、骨と肉を砕く感触が伝わってくる。自分の腕力の強さにいまさら驚かざるをえない。更に力をかけると、トカゲ人間の腕は胴体から離れ、ただの肉片と化す。


※イメージ図

それは至極簡単なことだった。そしてあまりにもあっけなかった。もろい、なんてもろい。これほどまでに生き物とはもろいものだったのだろうか。

いいえ、それは違う。私が強すぎるのだ。必要もない、このような凶悪な力を持ってしまったことに、私は自らを恐れずにはいられなかった。

互いの爪と牙が互いの肉を引き裂き、血をすすりあう。私は自らに負った傷の痛みも忘れて、ただ相手を殴り、噛み、傷つけた。

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スミレさん、強ええええええええ！！！

今のスミレさんなら、イエスが復活して最初の奇跡をおこしてよみがえった世界でいちばん強い男達にも勝てるはず。








宮本武蔵と、あのブルース・リーを！


…ちなみにこちらのマンガの詳細は「地上最強の男　竜」でググってみてください。

目から鱗が落ちまくる事間違いなしです。

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………。

あれからどれほどの時間を暴れたのだろう。気が付いた時、私は闇の中にひとりで立っていた。トカゲの怪物は私の足元に横たわり、もの言わぬ肉塊と化していた。



私は全身に返り血を浴び、全身が真紅に染まっていた。

我に返った時、自分の行った行為に震えた。いたたまれたくなり逃げるように部屋を出る。

あらそいの一部始終を見ていた省吾君の瞳はおびえている。



彼にとっては、私もこのトカゲ人間も同じ怪物でしかないのだ。


「さよなら…」


私は心の中で省吾君につぶやいていた…。

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省吾の顔…こいつふざけてんのかと言いたくなるような素晴らしい顔ですね(笑)



人間恐怖に歪むとみんなこういう顔になるのかもしれません。

こういう自分の顔はあまり知りたくありませんなぁ。

さて、今回はこのまま次の話も進めます。

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■　スミレ編　第16話　「呪われた再開」

省吾君のおびえた目、みすずさんの驚いた表情…どんな言い訳をしても、私はもう怪物以外のなにものでもない。

理性というタガが外れ。殺戮を喜んで行う卑しい悪魔…まさに私のいまの姿ではないか。

もう…だれも傷つけたくない。

しばらくすると私は鉄扉にたどり着く。不器用な手でノブをひねると、ドアはきしんだ音を立てて開いた。

そのとき涼しい風が頬をなでて吹き抜けていく。自分が屋上に出てきたことを知った。外は雨が降り出していた。

私はゆっくりと夜の闇の中に歩き出す。ここならば、もうだれにも会わずにすむだろう。

このまま…ここで私は…。

私はその場でうずくまる。トカゲ人間との戦いで全身が傷だらけになっていた。そこから流れ出る血はやはり赤かった。人と変わらない真っ赤な血が流れている。

私は薄れゆく意識の中で、静かに目を閉じようとしていた。



ぼんやりと見上げる明るい月とまたたく星々はとても美しい。まるで光の音楽を奏でるように、柔らかく私を包んでくれる。

もう動けない。

ここならば誰も私を気にすることもないでしょう…。

重たくなったまぶたを閉じようとしたその時…。




「久しぶりだな、スミレ…」


突然、私の目の前にコウゾウさんが現れた。

まさかこのような形で再会しようとは！

私の脳裏になつかしい思い出と、呪いにも似た憎しみが同時に去来する。

コウゾウさんは動けぬ私を見下ろして、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべていた。

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次回、スミレ編完結！！！

みすず編とは違った結末になる事を祈るのみです。



【今日も迷宮を往く　厄痛　～呪いのゲーム～】

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