Neverending Nightmaresも今回で最終回となります。





いつものようにゲームのまとめとストーリー考察を書いていきます。

まずは最後のエンディングを紹介していきますね。





最終的にたどり着いた場所でトーマスは深い眠りについてしまいます。

そこから目覚めた場所は…。

[15回]

目覚めた場所はトーマスの部屋…でしょうか？





夢から覚めたトーマスは机の上にあった手紙に気が付き目を通します。

その手紙の内容は………





トーマスへ

貴方の元を離れます。

ごめんなさい。でもどうすることも出来ないの。

まだ愛しているけれど、これ以上居られない。

娘を失うのは私も辛かったけど、それを乗り越えないと。

貴方の人生はまだ終わってないんだから。

貴方ならこの悲劇から立ち直れるって、私は信じている。

これで、お別れね。

愛をこめて、ガビィより。





手紙を読み終えたトーマスは泣き始めます。

まるで全てを悟ったかのように。


こちらが最後のエンディングとなります。





結末への転落…これにてエンディングをコンプリート！

お疲れ様でした。


さてストーリーの考察を…と、その前にこのゲームのまとめを書いていきます。


■操作性

基本的には移動してボタン1つで調べるだけですので難しいという事はないかと思います。移動速度については賛否あると思いますが、制限付きで走る事もできますので丁度よかったのではないかと思います。


■システム

これは単調の一言に尽きます。

色々なトラウマ級の出来事を繰り返して悪夢をループするという繰り返し。これ以上でもなくこれ以下でもありません。

オブジェクトを調べる事もできますが、意味があるのかないのかわからないものばかりです。基本的に調べてフラグが立つものがないので、演出以上の役割はないのかもしれませんね。

敵キャラが配置されているなど、ギリギリゲームとしての体裁を整えていますが、フルプライスで販売したら怒られるレベルのゲーム性だと思います。


■演出

2Dのホラーゲームは多々ありますが、基本モノクロでオブジェクトと血液だけカラーリングされているというのはありそうでなかった演出だったと思います。





ゲーム性は低いですが、雰囲気や演出の数々はホラーゲームのそれです。

近代的な絵じゃないのも演出上プラスになっているのかな。近代的なアニメ絵だったらまた印象が変わっていたのかもしれません。

やたら移動させられるゲームなのですが、悪夢、すなわち夢という特性をいかして、先の展開が見えにくくしていたのは良かったと思いました。これによって、移動の面倒くささが少し緩和されていた…かもしれない。

ただ、洋ゲーホラーの宿命か、恐怖要素の演出がかなりストレートで、かなりスプラッター寄りですので、ここははっきり好みが分かれると思います。この要素がかなりくどいので、最初はヒエッ…てなるのですが、後半は食傷気味になるかも。

ホラーゲームとして充分な怖さを持っていると思います。

でも、それが少しくどく感じたかな。


さてここからがストーリー考察です。

これが正しい！と言うつもりはありません。あくまでも意見の1つとしてお考えください。


■ストーリー

なぜトーマスが悪夢をさまよっているのか。悪夢の原因はなんなのか。

それを突き止めるのがこのゲームの肝となっています。

用意されていたエンディングは3つありました。

①寝ている妹にキスをする悪夢から覚めないエンディング

②(たぶん)自傷行為をして入院し、隣にいるガビィ(？)の声に反応するエンディング

③ガビィ(？)がトーマスのもとから去っていくエンディング

どれも意味深なまま終わり全てを語ることなく終わってしまうのですが、これまでに出てきたイベントやオブジェクトと重ねて考えてみました。


『妹であるガビィと一線越えちゃったよ説』

これが一番想像しやすいパターンかなと思います。

妹であるガビィと一線を越えた罪の意識に苛まれたトーマスが見た悪夢であるという考え方です。

2人の会話を見ているとガビィの発言の方が積極的です。

ですのでトーマスに依存していたのは意外とガビィの方だったのかもしれません。

トーマスはガビィに言われるまま、ズルズルとなすがままに関係を続けてしまい、気が付いたら後に引けない所まで来てしまいます。

そして2人の間に幼少期のガビィにそっくりな娘が生まれます。

しかし、生まれた娘は何者かに殺害されて死んでしまいました。

それがトリガーとなり、その禁断の恋に関する罪の重さも重なって、トーマスの精神が崩壊を始めてしまうという説です。


エンディングに照らし合わせると、

　①はトーマスのガビィに対する深い愛情を示すもの

　②は絶望したトーマスが自傷行為をして死にかけたということ

　③はガビィからトーマスに別れを告げて出て行った事を示すもの

といった感じになります。


ゲーム冒頭の刺された少女は、トーマスとガビィの娘が死んだことから全てが始まったという暗示ではないかと考えています。

死産したのかなとも考えましたが、それですと最後のエンディングにあるトーマスの上にある家族写真の説明がつきません。

トーマスはガビィに愛情を注いでいましたが、ガビィにそっくりな自分の娘にも同じくらい愛情を注いでいたと考えられます。

それが無残にも引き裂かれてしまった事で、トーマスは激しく錯乱して自傷行為を繰り返し、精神病棟にも入ったのでしょう。

トーマスのその行為がガビィを苦しめ、最終的な別れに繋がったのかななんて考えました。


もちろん私のこの説には穴はありますが、なんとなくしっくりくるかなという感じがします。

みなさんはどう思われたでしょうか。


Neverending Nightmaresの記事は全12回でした。

個人的にかなり理想的な範囲で終了しました。長すぎず短すぎず丁度いい感じだぁ～。

次のゲームもこれくらいで終わるといいんですけどね。まだ何プレイするか決めてないけど(笑)

これまでお付き合いいただきありがとうございました。




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