お久しぶりです。

週末にひいた風邪が長引き、仕事に行って帰って来てすぐ就寝という生活を繰り返していました。一時期は立っていられないレベルまで悪化しましたがようやく落ち着きました。

ゲームもぼちぼち再会していこうかと思います。


「厄痛　～呪いのゲーム～」のゲームの続きをプレイしていきます。



みすず編の続きをプレイしていきます。

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■　みすず編　第6話　「酷評」

わたしはと省吾が雑誌社の取材に出かけてから数週間後、いよいよゲームが記事となって発行される運びとなった。

開発室はツブレ社長を中心として、開発スタッフ全員が顔を集めていた。

　

みんな真剣な顔をして雑誌の記事を読んでいる。やはり自分たちの作ったゲームなだけに、その評判も気になる所なのだろう。



雑誌を読む社長の表情は明るかったが、読み進めるにしたがって、その顔にはかげりが現れてきた。

[6回]

ツブレ社長は雑誌をとじると、やがて沈痛な面持ちでうつむいてしまった。誰一人として口を開く人はいない。書かれた記事があまりよくなかったのだろうか…。


みずず：「どれどれ…。」


わたしは机に置かれた雑誌を手に取って、パラパラとページをめくった。

…あったあった……あれ？違うな…。

あ！あったあった！

えー、なになに。


「買っちゃいけないクソゲー特集」


な、なんでこんなページに新作レビューが載ってんのよ！！

わたしはそれこそ本に穴があくくらい真剣に読んだ。




来月末に発売予定の、「お魚ちゃんフォーエバー」であるが、はっきり言って買わなくていい。わたしが思うにこのゲームはいままでのクソゲーの枠をはるかに越えた超クソゲーだ。

プレイしていて失笑がもれるゲームは、古今東西捜してもこの一本だけだろう。

ここで断言をさせてもらうがこのゲームを買うくらいなら、ドブにお金を捨てたほうがましであろう。それでもこのゲームを買おうという人がいればわたしはその人を勇気のある人として尊敬する。

私はもう1度断言する。

このゲームは、買うな。

買えば間違いなく不快になること請け合い。

このクソゲー特集のなかで群をぬいた一本である。

…記者、楠木スミレ。

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なんか恨みでもあんのか！？

…ていうくらいボロクソにレビューが書かれている件について。

まぁ、最近のゲーム雑誌はここまで正直にレビュー書きませんからね。ほら、先日発売してボロクソに言われた某キャラゲーなんていい例ですよね。

これくらい辛辣に書き綴った方が話題になると思うんですけどね。

どういうシステムかはわかりませんが、メーカーが金払って提灯記事を書かせるのはちょっと違う気がします。

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みすず：「な、なによこの記事！人が一生懸命作ったゲームをボロクソにけなして！しかもこともあろうに0点ですってぇ！！きいぃぃぃぃぃ！！」


わたしは思わず手にした雑誌を破り捨てそうになった。そんな私を省吾がなだめる。でも、こんな記事を書かれてなんでみんな黙っているの？

部屋にいる人は誰もがうつむいて黙っていた。


みすず：「よーし、こうなったら…」


そのときわたしは…。


A.社長に怒りをぶちまけた
B.スミレをとっちめようと思った
　　→　選択　B


みすず：「どうしてみんな黙っているの？」


私は思わず駆け出した。

誰もなにも言わないなら、わたしが直接行ってとっちめてやる。人を馬鹿にするにもほどがあるわ。

わたしがドアノブに手を掛けた瞬間、ツブレ社長がどなった。


社長：「待ちなさい！いくんじゃない！」


わたしはその声の大きさに動きを止めた。社長は大きく息をつくと今度は穏やかな声でもう一度「行っちゃダメだ」と言った。


社長：「面白いものは面白い。つまらないものはつまらない。それがこの業界の厳しいところだ。だからといって文句を言ったところでどうにもならないんだよ。」


そう言って社長は、ポケットからタバコを取り出した。

重苦しい沈黙が、室内を包む。

そう…わたしだけが悔しいんじゃない。みんなだって同じなんだ。わたしは自分のあさはかな行動を恥じた。

やがてツブレ社長はくわえタバコのままニヤリと笑った。

みんながシンと静まる中、突然ツブレ社長は大声をあげて笑い出した。


社長：「いつまでもクヨクヨしたって始まらないよなぁ。」


ツブレ社長はタバコをくわえたまま、明るい声をあげる。

誰から見ても、から元気だって事はわかる。

でも、いまはそうするしかないのだ。


社長：「落ち込んでいる暇があったら、さらに面白いゲームを作ろうじゃないか。さあみんな仕事、仕事。」


努めて明るく振舞う社長を、わたしは少し見直していた。

わたしも社長に追い立てられるように自分の部署に戻った。

でも、わたしはこの時とても嫌な予感がした。明るすぎる社長の横顔になにかしら不吉なものを感じていた。

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社長、男だぜ！

まぁ、もう発表されてしまったものって本当に修正きかないんでしょうね。


なんか進めるにつれてチャプターが短くなっていっているような気がするけど、気のせいですよね…。長すぎても困るけど。

というわけで次回をお楽しみに。



【今日も迷宮を往く　厄痛　～呪いのゲーム～】

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