3連休は今日から雨みたいなので家でゆっくりと過ごす事にします。

最近は発売日に買ってから積みゲーになっていた「世界樹の迷宮　ミレニアムの少女」をずっとプレイしています。ようやく第3層まで行きました。でもこのゲーム、ここからが長いんだよねー。

さすがにこの連休でのクリアは難しそうです。


さてその合間をぬって「厄痛　～呪いのゲーム～」のゲームの続きをプレイしていきます。



みすず編の続きをプレイしていきます。

---

■　みすず編　第4話　「新作ゲーム」


ああ、忙しい、忙しい！

ゲーム会社でのアルバイトが無事に決定したわたしは、それはもう大変な毎日を送っている。一応イラストレーターのアシスタントとしてこの会社に入ったんだけど、新入りという事で雑務がいっぱい。

例えば…。




社員A：「おーい、みすず君。すまないけどお茶入れてくれ。」

みすず：「はーい、いま行きまーす！」

[5回]

社員B：「みすずさん。今度はこのコピーとっといてね。」

みすず：「はいはーい、いまやりますよぅ。」


あっちへドタドタ、こっちへバタバタ…とまあ、こういうわけなのよ。まあ、忙しい分退屈知らずで楽しいんだけどね。

---

イラストレーターのアシステントという肩書ですが、やっている事は本当に雑務ですね。まぁ、仕方ないか。所詮アルバイトだし。

それにしても「お茶入れてくれ」ってセンス古いよな(笑)

これまで私が勤めていた会社でお茶を入れてくれる社員なんていませんでしたよ。まぁ、客に出すお茶は入れる人が居ましたが、社員のためにわざわざ入れる人はいなかったな。

会社の文化もかなり変わってきているような気がしています。

---

…多忙をきわめるある日、わたしは突然社長に呼ばれた。




社員B(ウエダ)：「みすずさん、社長が及びよ。」


と同じ部署のウエダさんが教えてくれる。この人はわたしの上司にあたるウエダさん。わたしはこの人の下でとりあえずイラスト描きの仕事をしている。でもいまは雑務ばっかりだけどね。


ウエダ：「社長が呼んでいるわよ。早く行った方がいいんじゃない？」

みすず：「社長が…？いったいなんの用だろう。」


わたしは一抹の不安を覚えはしたが、とりあえず社長室へ行くことにした。

わたしはノックをして、神妙な面持ちで社長室のドアを開けた。

なにしろ、アルバイトを始めてから直接呼び出されたことなんてなかったからなぁ。なにかよからぬことを言われるかも…。わたしは愛想笑いを浮かべながら、ドアから顔だけを出して覗き込んだ。


社長：「おお、みすず君か、待っていたよ。」


と言うツブレ社長の声は明るい。どうやら、悪い話ではなさそうだ。私は胸をなでおろして部屋に入った。



社長室に入るとそこにはすでに省吾がいた。こやつもじつはこの会社のアルバイトとして雇ってもらえたのだ。二人は何かの相談をしていたのか、わたしを待っていたらしい。


社長：「まぁ座って。来てもらってさっそくだが、このゲームのサンプルを見て欲しい。」


そう言って社長は、モニター画面を指さした。


社長：「今度われわれがリリースするゲームだよ。」




！！？


社長：「どうだい、やってみるかね？」


A.もちろんゲームをやってみた
B.思わず遠慮した
　　→　選択　A

---

出ました！このゲームのハイライトの1つと言われるツブレソフト作の「お魚ちゃんフォーエバー」の登場です。

ゲームをプレイしない選択肢もありますが、せっかくですのでここはプレイして紹介したいと思います。

ゲームは軽快な音楽と共に始まります。


おっ魚ちゃん、フォーーーエバァァアアーーーーー！♪


というキーが高めの絶叫と共に、サンバのリズムに合わせてゲームが始まります。

---

ボクは海のお魚ちゃん。海の自然と平和を守る正義のお魚なんだ。





！！？



今日も元気に海のパトロールだっ！！えい、えい、おー！！こうしてボクはさっそうと海の見回りをはじめたんだ。すると…。

あっ、サメだ！！





！！？これがｻﾒ！？

しばらくすると、ボクの目の前にサメが現れた。こいつは海の暴れん坊で、いつも弱い者いじめをするんだ。

こんなやつに海の平和を乱されたなるもんか！

そのときボクは…。


A.もちろん戦う
B.怖いから逃げる
　　→　選択　A


なにくそ、サメが怖くて正義の味方がつとまるか！

ボクは全力でサメにつっこんでいった。えいえいえい！このこのこの！すると、だらしのないサメは泣きながらどこかへ行ってしまいました。

やったぞ、海の平和を守ったんだ。

えいえいおー！

ジャジャーン！(ファンファーレの音)

ボクは気をよくして鼻歌を歌いながらパトロールを続けた。すると…。





！！？



すると今度は人間が現れた。

人間は海を汚す最も邪悪な生き物だ。絶対に許すわけにはいかない！！

…でも人間は強いんだ。めちゃめちゃ強いんだ…。

それでもボクは海の平和を守らなくちゃいけないんだ。

そのときボクは決心した。ボクの選んだ行動は…。


A.とうぜん戦う
B.「ごめんなさい」とあやまる
　　→　選択　A


人間なんて、消えてなくなればいいんだ。

ボクは人間に突っ込んでいった。

このこのこの！お前さえいなければこの海は汚れなくてすむんだ！！

ボクは全力で人間とたたかった。でも、相手は強すぎた。

きゃうーん！ボクは人間の腕の一振りで負けてしまった。



ざ・ん・ね・ん・だ…。



げーむ・おーばー

---

こんなゲームにマジになっちゃってどーすんの？

いやー、フリーゲーム以下の堂々とした素晴らしい出来栄えでした。

あ、行っておきますけど、途中の画像は私がペイントで適当に書いたわけではありませんからね。公式絵ですよ、公式絵！

…ていうか、これが新作ゲーム。

企画の段階で誰も何も言わなかったのかが不思議でしょうかないですね。




「どんな判断だ」

「金をドブに捨てる気か」

「何千万円もかかっているんだぞ」


なんか急にこの言葉を思い出した(笑)

ちなみに最後の人間にはどちらを選んでも殺されます。

---

………。

…これがウチの会社のゲーム。

わたしは思わず言葉を失った。

まあ、こんな所でしょう…たぶん…。


社長：「どうだい、この出来栄え！きっとこのゲームは売れるぞ！」


と、社長はひとりで乗り気である。よっぽど気合いをいれている事は確かみたい。

しかし、しかしだねぇ…。

わたしはモニターに映る画面を食い入るように見た。たしかに企画としては…。


社長：「このゲームどう思いかね、みすず君？」


社長に質問されたわたしは…。


A.「面白い」と答えた
B.「つまんない」と口を滑らせた
　　→　選択　A

---

ここは「面白い」を選択。

え？だってみんなも面白かったでしょ？

ここで「クソゲー」判定するのは素人(適当)。

このゲームは面白い(断言)！

---

みすず：「面白そうですね。このトビウオの絵もかわいいですし。」

社長：「どうだいなかなかイケるだろ？」


わたしはボタンをカチカチ押しながら答える。なるほど、これはなかなか…。社長も上機嫌だ。


社長：「それでだ。きみたち二人を読んだのはほかでもない。このゲームを雑誌社に持って行って宣伝をしてきてもらいた。」

みすず：「はい、宣伝ですか？いいですよ、宣伝ですね…え？せんでん…！？」



ええっ、宣伝！？

つまり、わたしと省吾の二人が会社の代表になるってこと？それってアルバイトにしてはずいぶん大役なのでは…？


社長：「実は広報担当の者が倒れてしまってね。いま手の空いてそうなのがきみたち二人というわけだ。わっはっはっ。何、気楽に行こうよ、気楽に。」

みすず：「社長は気楽すぎます！」


そんなテキトーな！

なにしろ、昨日今日はいったバイトの二人が、突然広報活動なんて…！



けっこう大胆な人だと思ってたけど、この人選は無謀に近い。だって、わたしと省吾なのよ。これ以上無茶なコンビがありますかっての。

…でも、これ以上のチャンスはないわよね、形はどうであれ、これは立派な取材。アルバイトにとってはなかなか巡ってこない経験よ。


みすず：「わたしやります。行かせて下さい！」


わたしは少し戸惑いはしたものの、二つ返事でタンカをきった。

そうよ、これはチャンスなのよ。


社長：「そうか、きみならそう言ってくれると思っていたよ。それではさっそく言ってくれ。先方にはもう話を通してある。楠木スミレ、という女性のアポを取ってあるから、彼女に直接会えばいい。」

みすず：「わかりました。楠木さんですね。」

社長：「そうだ、よろしくたのむよ。省吾君もよろしくな。」


…こうしてわたしたちは急きょ雑誌社へと向かうこととなった。

とりあえずわたしたちの役割は、新作ゲームのアピールをすること。

ああ、なんだか緊張するなあ。

---

いくらなんでも社長はテキトーすぎやしませんかね。そして楽観的。

そしてみすずはやる気があるのかないのかよくわからないですね(笑)

次回は雑誌社でのイベントがメインになります。

「お魚ちゃんフォーエバー」をどのようにアピールするのか非常に楽しみではあります。



【今日も迷宮を往く　厄痛　～呪いのゲーム～】

次の記事　：　厄痛　～呪いのゲーム～　でエコに目覚める　「みすず編　その5」
前の記事　：　厄痛　～呪いのゲーム～　でエコに目覚める　「みすず編　その3」
初回記事　：　厄痛　～呪いのゲーム～　でエコに目覚める　「序編」

©1997 IDEA FACTORY All rights reserved.