今日も迷宮を往く極限脱出　9時間9人9の部屋　41ゲーム目　「殺人事件の真相」

今日も迷宮を往く

ゲームプレイ日記を書きつつ、皆様のご機嫌をうかがったり、自己満足に浸ったりするというコンセプト。更新をやめて放置プレイ中。

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2024/11/22 (Fri)

極限脱出　9時間9人9の部屋　41ゲーム目　「殺人事件の真相」

さてさて極限脱出　9時間9人9の部屋のゲームプレイです。こちらは少しずつですが終わりが見えてきたので、あと少し頑張ります。

淳平達は書庫で見つけた鍵を使い、【焼却炉】へ駆け込みます。

淳平：「ここが…例の焼却炉か…。」

[6回]

ニルス：「それじゃあ、扉の近くにレバーがついていると思うんだけど。」

淳平はレバーを下げて【焼却炉】の扉を開きます。中に入ると…

成程、状況は大分変わっているようです。

サンタの銃が一宮に奪われ、一宮は八代を人質に【9】の扉の前に。そして紫は焼却炉の隅でぐったりとしています。紫の血の気の失せた白い顔…。乾いた唇から、糸のように細々とした声がこぼれます。

紫：「淳平くん…。きて…くれたんですね…。私は…大丈夫です…それよりも…。」

紫は自身よりもサンタの心配をしています。そして、八代の心配も…。

セブン：「一体何の真似だ、一宮…。いや、クレイドル製薬CEO、本郷源太郎と呼ぶべきか？」

一宮：「気に入らんな。きみは私のことを知っているようだが、私はきみのことを知らない。そういう状況に私がどれだけ苦しめられてきたか…きみにわかるかね？」

淳平：「相貌失認症の苦しみか…。」

一宮：「ふんっ、もうひとり現れたか、私を苛立たせる男が…。なぜ知っている…？まあいいさ。時間の無駄だな。私は行かせてもらう事にするよ。」

一宮はまず自分のバングルをREDに認証させ、続けて八代の左手をねじあげるようにして、無理やりREDに押し付けます。そして最後に、自身のコートからバングルを取り出し、それをたたきつけるようにRED認証をさせます。コートから出したバングルは【窪田】のバングルですね。

一宮：「このゲーム…私の勝ちだな。きみたちと遊べて楽しかったよ。ゼロに感謝しなければなるまい。」

あれ？この言い方？

一宮はゼロの正体に気が付いていないみたいですねぇ。

…となるとサンタがやられているのは演技の可能性が高いですな。

一宮：「とにかくこれで終わりだ。私はこのゲームをクリアし、きみたちはバットエンドを迎える。まあ、せいぜい残された時間を楽しんでくれたまえ。…それじゃあな。」

セブン：「待て！！」

一宮は聞く耳をもたずにREDのレバーを叩き下ろしますが…。

鳴り響くエラー音…。

一宮：「な…なぜだ…！！なぜ開かない…！私と八代と窪田のバングル…！数字根はあっているはずだ！」

何度も試しますが、扉に開く気配は無し…。サンタ…やりやがったな！？

よほどうろたえていたのか、一宮はリボルバーから手を離します。刑事のセブンはその隙を見逃しません。

セブン：「どぅりゃあああぁぁぁーーーーーっ！」

セブンは一宮を叩き伏せ、前のめりに倒します。硬い床の上にくずおれ、苦しそうにうめき声をもらしています。それをみて八代があわてふためくように、淳平達の方に駆けてきます。

八代：「ふーっ…。助かったわ、セブン。ありがとう。」

セブン：「なぁに。例には及ばんよ。このバカには、殴っても殴っても殴り足りないぐらいの恨みがあるんでな。9年前のことを想えばズタズタに引き裂いてやりてえぐらいだ。とはいえ…容疑者のくちが利けなくなっちまっちゃあ意味がねぇ。この続きは、留置所にぶち込んでからたっぷりさせてもらうことにするぜ。」

一宮：「9年前だと！？するとお前はあの時の…！」

セブン：「やっと気が付いたか、うすのろめ。」

淳平は一宮の所に歩み寄り、その前で足を止めます。

淳平：「一宮…、窪田、虹崎、武蔵堂の3人を殺したのはお前だな？」

一宮：「待て…。虹崎だって…？」

淳平：「まぁ待てよ。時系列順に説明してやるよ。」

【窪田】殺害の理由は前回と一緒です。

※亡くなった　窪田さん

極限脱出　9時間9人9の部屋　26ゲーム目　「本性」を参照

淳平：「次は虹崎殺害だ。みんなで手分けして、抜き取られたREDの基盤を捜索していたとき…おまえは大病室で虹崎に会った。しかし、相貌失認症を患っているおまえは、そいつが虹崎とは気が付かなかった。彼はそのときニルスの服を着ていた。だから、お前は虹崎のことをニルスだと勘違いしてしまったんだ。」

一宮：「そ、そんな…。あいつが…虹崎だった…だと…？」

淳平：「ニルスは9年前の実験の被験者だ。目が見えないという特徴から、お前はそのことに感づいた。だから殺そうと思ったんだ。過去を知っている人物は脅威以外の何物でもないからな。その時使われたのが、さっきお前が持っていた窪田のバングルだ。そして扉を開き、虹崎だけを放り込んで、9秒後に扉が閉まり、81秒後にはあの有様だ。」

一宮：「ということは、ニルスはまだ生きているということか…。」

ニルス：「ああ、悪いがまだぴんぴんしてるよ。人違いで助かったとはいえ、ぼくを殺そうとしていたなんて気分が悪いね。いや、そんなことがなかったとしても、あんたには煮えたぎるほどの恨みつらみがたまっているんだが…。」

一宮：「ふっ、そりゃあそうだろうな…。」

一宮は自虐的に笑います。

淳平：「最後だ。武蔵堂殺害の件について話そう。おまえは俺と四葉が海図室を調べている時に、俺のところにやってきたな。あのときおまえはこう言った。『懐中時計か…見せてくれるかね？』。俺はお前に懐中時計を手渡した。そしてお前は部屋から出て行った。」

一宮はノナリーゲームの首謀者。部屋のギミックは熟知していたでしょう。懐中時計のからくりを解いて、一人先に進み船長室へと向かいます。

そしてそこには武蔵堂が居ます。しかも朦朧としながらもまだ生きているようです。そして、そのかたわらには、殺してくれといわんばかりに一挺の斧が…。この後の事は言わずもがなです。

一宮は船長室から戻り、淳平のくじ引きのトリックを暴くとみせかけ、淳平のポケットに懐中時計を忍ばせます。結構なハードスケジュールです。

淳平：「この武蔵堂殺害の件だけ、動機がわからない。なぜ殺した？」

一宮：「これだよ…。」

一宮はポケットからなにかを取り出します。折りたたまれた一枚の紙切れ…それは【ゼロ】からのものでした。

『バングルナンバー(1)番の者。お前が助かる道は2つある。ひとつはこれから行われるゲーム…【ノナリーゲーム】の勝者になること。もうひとつは、9年前におまえが犯したあやまちについて告白することだ。船長室に1台のカメラを設置しておいた。そのカメラで撮られた映像は、衛星回線を通じて、全世界にストリーミング配線されるようになっている。そこに向かって懺悔の言葉を吐くといい。包み隠さずすべての真実を告げたなら、おまえをこの船から出してやろう。船長室には【ひとりの証人】も放り込んでおいた。彼にもあわせて証言してもらうといいだろう。スキにしたまえ。』

一宮：「Dデッキの船室で目覚めたときに、気づいたのだ。その紙切れにな…。だから私は、投票のときに【1】の扉を選んだんだよ。その先に船長室があることはわかってたからね。君よりも先に懐中時計を見つける予定だったんだがね、先を越されてしまって焦ったよ。」

淳平：「その言い方からすると、最初から殺すつもりだったな？武蔵堂を…。」

一宮：「あれが武蔵堂だとわかったのは、船長室に入ってからだ。たずねたら…そう答えた。朦朧としていたがね。今思えば、虹崎の時もそうだった。魂が抜けたようにぼんやりとして…。とにかく最初から殺すつもりだったというのは正解だ。」

淳平：「一宮…踊らされたな…。」

一宮：「ああ…。どうやらそのようだな。私はただの傀儡に過ぎなかったらしい。私が現場に足を運んだ時には、すべてのお膳立てが整っていたからな。今思えば、どうしてそんなわかりやすい罠に嵌まったかな。」

淳平：「ゼロは自分の手を汚すことなく、3人の殺人をやってのけた。すべては9年前の復讐のために。今回のノナリーゲームはそのために仕組まれたものだったんだ。なあ、そうだろ…？サンタ？」

淳平が問いかけると、彼はよろよろと身を起こします。

サンタ：「あ…？なんのことだ…？知らねえな…。」

セブン：「とぼけても無駄だ。サンタ。いや【倉式葵】。なにもかも思い出したんだよ。おまえは間違いなく倉式葵だ。まさか9年も経って、またこの同じ部屋で話す事になるとはな…。…と言っても、おまえにとっては想定の範囲内か…。なにしろ、今回のノナリーゲームを画策したのは、【ゼロ】、おまえ自身なんだからな。」

サンタ：「ふっ…。そうか、記憶を取り戻しちまったのか…。それじゃあ隠しても仕方ねぇな。そう、確かに俺は倉式葵だ。9年前の実験の被験者。そこにいるニルスとともに、ノナリーゲームをくぐりぬけてきたメンバーだ。だがひとつ…いや、ふたつだけ、誤解してるみたいだから言っておこう。」

サンタは不敵な笑みをこぼして続けます。

サンタ：「俺は、ゼロじゃない。」

セブン：「…あ！？」

淳平：「…なんだって！？」

サンタ：「俺がゼロに協力していたことに違いは無い。いわばゼロの参謀みたいなもんだ。だが参謀は所詮、参謀。今回のノナリーゲームを画策したのは俺じゃないんだ。俺はただ、ゼロの指示に従って動いていただけで…。」

淳平：「それじゃあ一体…本当のゼロは…。」

サンタ：「まあ待てよ。『ふたつ』って言っただろ？おまえらが誤解していることは、もうひとつあるんだ。…淳平…お前の言っていた事は違うんだ。復讐のためだけじゃあないんだよ。おまえらにノナリーゲームを行わせた理由は、もうひとつあるんだ。」

淳平：「なんだ…それは…！？」

サンタ：「救出さ。たったひとつだけ…あるんだ。亡くなった妹を、茜を助ける方法が…。」

セブン：「な、なにを言ってる…？倉式茜は9年前、確かにこの部屋で…。」

セブンははっとして後ろを振り返ります。淳平もそれに続きます。

いない…。紫の姿が消えていた…。

セブン：「バカな…どういうことだ…。倉式茜は…。ううぅぅっ…。頭が…。割れそうだ…。」

八代：「セブン！一体どうしたっていうの？」

セブン：「わからねえ…。とにかく頭が割れるように痛むんだ。」

サンタは話を続けます。

サンタ：「ノナリープロジェクトとはなんだったのか…。それは送信者と受信者が、物理的な接点を持たずにコンタクトを取ること。形態形成場仮説…。人間には認知しえないフィールドを介し、送信者と受信者が情報の交換を行うことは可能かどうか…？それを確かめるための実験だったわけだ。それがギガントとネバダの実験棟の2箇所で行われたのさ。」

しかし、9年前、ここでとあるイレギュラーが発生します。

サンタ：「茜は送信者だったんだ。本当ならネバダにいなければならないはずだったが、なぜか受信者である俺と同じ、ギガントのほうに移送されてきたんだ。茜は間違えてギガントの方に送られてきたんだ…さあ、ここまで言えば、もうわかるだろ？」

茜は送信者である。ここは重要なポイントです。

サンタ：「淳平、そろそろ気がつけよ？」

淳平：「な…なにを…。」

サンタ：「とぼけるなよ。おまえは決して知りえない事を知っている。どうして一宮が相貌失認症だとわかった？殺害動機や殺害方法を知っていたのはなぜだ？一宮が本郷だとわかったとき、お前は驚いたか？それからニルスを閉じ込めておいたあの棺。おまえは一体どうやって、あの棺を開いた？」

淳平：「それは…。」

答えは簡単だった。

それは…【私が】…知っていたから。

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©2009 CHUNSOFT

2011/08/02 (Tue) 極限脱出　9時間9人9の扉 Comment(0)

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