Wizardry Onlineに興味津津なのですが、ネトゲはあまり手を出したくないというか…。。。


さてさて極限脱出　9時間9人9の部屋のゲームプレイ日記です。

今回は登場人物の一人であるセブンにやっとスポットが当たります。


※悪人面のセブンさん

9年前、彼に何があったのか。

[6回]

セブンは刑事でした。

規律よりも人情を尊ぶはぐれ者のデカだったそうです。

セブンは今から9年前、『少年少女連続行方不明事件』について追っていました。被害者の接点は同じ病院への通院歴があったこと。その病院の経営母体はクレイドル製薬…そして、その上層部の人間が事件に関与している事を突き止めます。

さらに、クレイドル製薬の内部の人間から情報を引き出すことに成功。その情報を頼りにたった1人で夜の埠頭へと赴きました。


※若き日のセブン

物陰に身を潜めていると、岸壁に一隻の不審船が…。その船上にはちらほらと人影が見えます。彼らは大きな袋に詰め込んだ何かを船の中に運びこんでいました。


セブン：「間違いねぇ…奴らが運び込んでいるのは『人』だ。」


セブンはとっさに物陰から飛び出し、銃を構えます。


「動くな！」


そのセリフを言ったのはセブンではありません。セブンは自身の後頭部に硬い金属の感触を感じます。


「銃を捨てろ。ここできみを殺したところで、私はなにも困りはしない。足首に錨をつなげて海へと放り込めば1週間は上がってこないだろう。どうする？魚のエサになってみるかね？」


セブンはゆっくりと身を屈め、足元に銃を置きます。直後、お決まりのように気絶をさせられてしまいます。


セブン：「針…？注射…か…？」


セブンはその場に倒れこんでしまいます。
注射はマンドレインですかね？クレイドル製薬が開発したという。


それにしても……やっぱりかー！セブンは刑事だったのかー！

やたらと事故現場に慣れていると思ったんだよなー。


セブン：「ううぅぅぅ…くそっ！頭がガンガンするぜ！」




気が付くとセブンは硬い床の上に倒れ伏しています。

…ていうかなんでセブンのジャケットは黄色いのだろうか？オーバーオールも黄色いので黄色が好きなんですね、きっと。


セブン：「どこだ…ここは…独房…か…？」


独房のような場所に閉じ込められ手も足も出なくなってしまいます。扉は当然開きません。

セブンはベッドの上に腰を降ろし、まどろみの中をさまよいます。そんな中、ふと、かすかな声が届きます。


「…っ…ぞ！…っ…だ！きゅ…の……ら………に！」


子供の声…！セブンはハッと目を見開きます。声を注意深く聞きます。5～6名はいるようです。


セブン：「どこだ！どこから聞こえてくる！？」


セブンは自分の耳を頼りに部屋を荒らします。そしてベッドをひっくり返すと…




セブン：「見つけたぜ、ここだ。」


ベッドが置かれていた壁面の下方、金網に覆われた通気孔を発見します。そしてその先から間違いなく子供の声が…！

セブンは力任せに金網をひき剥がします。


セブン：「はぁはぁはぁ…。うっしゃあ！ざまあみろぃ、こんちきしょうめ！」




セブンはそのまま通気孔の奥へと潜り込んでいきます。しばらく行くと、ダクトはひとまわり大きくなり、セブンの身体でも進みやすくなる程になります。

と…その時…警報の音と共に…


「Emergency Alert.Emergency incineration command has been confirmed.Automatic incineration will take action in...18 minutes.Please evacuate the incinerator immediately.」


…アナウンス！

これはただならぬ事態！それを裏付けるように子供達の悲鳴がはっきりと聞こえてきます。


セブン：「くそっ！一体なにが起こったって言うんだ！」


セブンはよつんばいになりながらも、弾かれたように走り出します。するとほどなくして、湾曲したダクトの左手に1枚の鉄扉を見つけます。子供達の悲鳴はそのすぐ向こうから聞こえてきます。

セブンは鉄扉をこじ開けます。すると…


セブン：「おい…。何なんだ、ここは…。」




皆さんはこの場所に見覚えありますかね？そう、焼却炉ですね。2周目エンディングでニルスと一宮が死闘を繰り広げた場所です。さっきのアナウンスも焼却開始を告げる合図です。

眼下には子供達の姿があります。いきなりのセブンの登場に皆一同驚きます。


セブン：「無理もないか。この面構えじゃな。」


自覚はあったんだな…。

セブンは真下の子供達に向かって叫びます。


セブン：「安心しろ！敵じゃねぇ！」


硬直する少年達の中、たったひとりだけ答えを返してくれた者がいました。



学ランを着たこの少年は…まさか…。。。


学ラン：「あんた一体…誰なんだよ？」

セブン：「刑事だよ！おまえらを助けに来たんだ！」

学ラン：「助けるってどうやって？」

セブン：「出口はどこだ！」

学ラン：「ダメなんだ。入ってきたほうの2枚の扉は両方とも動かないし、そこにある【9】の扉は…。とにかくダメなんだよ！全員では出られないんだ！このままだと俺達、焼き殺される事に！」

セブン：「焼き殺される…？」

学ラン：「ここは焼却炉の中なんだ！いま鳴り響いている警報は、焼却が始まる事を告げていて…！だから…！」


そうしているうちに再びアラートが鳴ります。残り15分。

セブンはとある考えを閃き子供達に向かって叫びます。


セブン：「待ってろ！すぐに戻る！心配するな！だから大人しく待ってるんだ！いいな？」


告げるや否や、セブンは猛スピードでダクトに戻ります。そして独房に駆け戻ります。あるものを準備してから、再びダクトの中に飛び込んでいきます。そして再び焼却炉へ。


セブン：「待たせたな。」


セブンはベッドのシーツを切り裂いて結び、縄のようによりあわせて作ったロープをたらします。




セブン：「さあ、そいつを身体に巻きつけるんだ！ひとりずつ順番に引き上げてやる！」

学ラン：「わかった！」

セブン：「ん？あれ？ちょっと待てよ…人数が減ってるじゃねぇか！他の連中はどうしたんだ！？」


学ランが答えます。


学ラン：「先に行かせたんだ！【9】の扉を開いてその向こうへ！」

セブン：「あー！？どういうことだ！？そこにある【9】って書かれた扉が開いたっていうのか！？」


当然、【ノナリーゲーム】の事を知らないセブンは少年達と話がかみ合いません。そうこうしているうちに5分前。

とにかく全員を引き上げる事に集中します。最後に学ランの少年がセブンのところに達しようとしていた、その時…。



バン！

扉をたたく音が響きます。扉には四角くて分厚い窓ガラスがついています。その向こう側にへばりつくようにして、何者かが室内の様子を覗き込んでいます。



出やがったな、クズの元締めが！

きめぇwww


本郷：「ああっ…！なぜだ！なぜ誰もいない！ガキどもは一体どこに消えちまったんだ！！！」


扉が開き、狂気じみた形相を浮かべて一人の男が飛び込んできます。

セブンはその顔を知っていました。捜査資料の中…その中にその顔はあったのです。



そう。男の名は【本郷源太郎】。クレイドル製薬CEO。

ななななんと！セブンは9年前に一宮、サンタ(たぶん)、そしておそらくニルスと接触していた事が明らかに！！！

次回はこの話の続きです。



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