極限脱出　9時間9人9の部屋のプレイ日記です。

ゲームは終盤の盛り上がりに来ています。

さっそく続きをしていきましょう。

【船長室】で真っ先に飛び込んできたのは、血だまりの中に倒れ伏した一人の男の姿でした。淳平は一糸の望みを掛けて生死を確かめますが…脈は完全に途絶えています。瞳孔は散大し、当然のごとく息もしていません。9番の男、ニルスと唯一違うのは、爆死ではなく斧で胴体をえぐられていたことです。死体のかたわらに、斧が転がっているのを発見します。



この男がゼロか？と一瞬思いますが、そんなわけないでしょう。

[4回]

よく見ると、遺体の左手首にバングルが嵌められているのがわかります。その文字盤に表示されていたのは【0】…。




淳平：「ふっ…。」


思わず乾いた笑みがこぼれます。それはあまりにも露骨、欺瞞、冗談交じりの顕示…！

ここで船長室の探索パートに入ります。

ここでも小イベントがはさんであります。


淳平：「四葉。この男の事だけど、こいつがゼロだと思うか？」



四葉：「思うはずないでしょ。私はゼロは私達の中にいるっていったはずだけど。」

淳平：「そうだったな。」

四葉：「この男の事について調べるのもいいんだけど、今はこの部屋を出ることを優先しない？時間を無駄にしたくないの。」


四葉は上目使いで淳平に懇願してきます。


淳平：「そ、そうだな。」


四葉の口元がニヤリと笑った気がします。…予感…とある予感…そして感じる妙な違和感。

【通信室】では一宮が探索を手伝ってくれます。そしてデスクの中から出てきた赤いファイル。背表紙には『ALLICE』と書かれています。



ページをめくると、ヒエログリフ(古代エジプト文字)がびっしりと書かれています。ファイルに綴られていたすべての紙に、それは印刷されています。何か意味があるのかな。赤いファイルは淳平も持っていたはずですが、それとは明らかに内容が異なります。そしてさらにページをめくると…



【天王星のカードキー】が出てきます。

天王星のマークなんてのはまだ出てきてない…まだ先があるという事か…。そしてカードキーの裏には『BOTTOM-DECK LIBRARY』…右下の部分にそう書いてあります。

今回の探索パートのヒントは『進数』です。きちんと勉強しておきましょう。

船長室を出ると、そこはいつものように通路になっていました。L字を左右反転にした形の通路。淳平は角を左に折れて、長い直線通路へ飛び込んでいきます。通路を走ると途中で【Aデッキの船内マップ】が手に入ります。

通路の彼方に向かって走っていく一宮。淳平は船内マップをポケットにしまい、すかさず一宮を追いかけようとしてある事に気がつきます。


淳平：「あれ…？四葉はどこに行った？ったくなにやってんだ、あのガキんちょは！」


淳平が来た道を戻ると…、船長室の前で四葉を確認します。


淳平：「なにやってたんだよ…？」

四葉：「別に…。」

淳平：「別にって…。」


四葉のパーカーのポケットがあからさまな膨らみを見せています。左右2つのポケットを、それぞれ両手で…。




淳平：「なんだよ、それ…。」

四葉：「なにが…？」

淳平：「ポケットの中…なにか入っているだろ…？」

四葉：「ああ、これ…？これは…えーと…その…なんだろう？よくわからないや…。」

淳平：「はぁー？？？」


おい、淳平！もっと突っ込め！


四葉：「いいから！早く行こう！」


四葉はそういって走り出してしまいます。淳平の横をすり抜けて駆けていく…その背中に淳平は目を留めます。パーカーの襟元…太い木の棒が頭をのぞかせています。

…斧！？


淳平：「おい四葉！おまえ背中になに突っ込んできてんだよ！」


彼女が船長室から何を持ち出したか？

まず斧は確定でしょう。船長室で木の棒でできた物は凶器の斧しか考えられません。これは鉄板。

そして両ポケットですが、まず片方は船長のバングルが候補にあがるかと思います。もう1つは…なんだろう…想像がつかない…。

淳平は四葉と一宮を追い、通路から外に飛び出すと、そこは大階段のあるホールでした。そこで、再度、一宮、サンタ、紫、セブン、八代と5人と合流します。淳平と四葉は顔を見合わせ、急いで階段を駆け下ります。

Bデッキに場所を移すと、紫が話しかけてきます。




紫：「淳平くん！四葉ちゃん！あったんです！見つかったんですよ！最後の扉が…！【9】の扉が見つかったんです！」

淳平：「な、なんだって！！！？」



セブン：「とにかく行こう。ついてきてくれ。事情は道すがら説明してやる。」


セブンが階段を降り、続けてサンタと八代がその後を追い、さらに一宮と四葉が彼らの足跡を辿ります。


紫：「いよいよですね。」

淳平：「ああ、そうだな。」


しかし、淳平は心中穏やかではありません。そう、【ノナリーゲーム】はある意味ここから。いま行動をともにしているのは7人。ナンバリングドアが通すのは3人～5人…。この2つの符号が意味することはひとつ…！そういうことです。

タイムリミットまではあと90分。




サンタ：「おい！淳平！紫！なにやってんだ！早く来い！」


紫と淳平もCデッキに降り立った時…。ふいに四葉がこんなことを言い出します。


四葉：「ねぇ…。【2】の扉は…？」


そこには他の5人も居ます。


セブン：「【2】の扉が…どうしたって？」

四葉：「まだ調べてないでしょ…？【2】の扉だけ…。」



一宮：「ああ、そうだな…。」

四葉：「いいの…？このまま【2】の扉、調べなくても…。」

サンタ：「それより今は【9】の扉のほうに！」

四葉：「行って…どうするの？【9】の扉があるところに行って…どうするの？7人全員じゃ、その先には進めないよね…？だったらそこに行く前に、やれることは全部やっておこうよ…。たとえばジグゾーパズル…隅を埋めてないのに、真ん中にピースを置こうとするなんて、変だよ。そうじゃない…？」


四葉が【9】の扉を目前に揺らしに来たっ…！！！皆の心をっ！


四葉：「それともなに…？このまま7人で【9】の扉がある所に行って、またいつものように誰が残るだの残らないだのって、不毛な議論をするわけ？バカのひとつ覚えみたいにさ…。【2】の扉の先を調べれば、なにか方法が見つかるかもしれないじゃん…。全員で、脱出するための、方法が…。そこに何があるのかはわからない。もしかしたら何もないかもしれない。でも調べないよりは、調べたほうがマシでしょ？違う…？私、なにか変なこと言ってるかな…？」


四葉が徹底して心を揺らしにきます。しかしこの極限状態…なにか術が無ければ揺らす意味はありません。

そして今、四葉の背中には斧と思われる物…。

そうか…これが術か…起死回生の四葉の術…。


淳平：「確かに…そのとおりかもしれない…。さっき時計を見たとき、4時半だった。急げば、一部屋くらいは調べられるだろう。」

紫：「そうですね。行って見ましょう。【2】の扉のほうに…。」


淳平には責任がありました。淳平だけが知っていた四葉の秘密…違和感…。皆の前で明らかにするべきことが確かにあったのです。少なくとも四葉と淳平の2人の間だけでも秘密を共有しておくべきだったのです。

【2】の扉に行くメンバーは、サンタ・四葉・紫・セブンの4人。

ここに強引にでも淳平はついて行く必要があったっ！

秘密を持つ四葉を、皆の心を揺らしにきた四葉を監視するためにっ！

しかし行かせてしまった！

4人を【2】の扉に行かせてしまったっ！！！



【今日も迷宮を往く　極限脱出　9時間9人9の部屋　カテゴリー】

次の記事　：　極限脱出　9時間9人9の部屋　18ゲーム目　「四葉スカイドライブ」
前の記事　：　極限脱出　9時間9人9の部屋　16ゲーム目　「操舵室から通信室、船長室へ」
初回記事　：　極限脱出　9時間9人9の部屋　1ゲーム目　「淳平の受難」　

©2009 CHUNSOFT