今回はTHE WITCHERの特別編です。





今月末に続編である「THE WITCHER3 WILD HUNT」がリリースされますが、つい最近それとは別にこのシリーズの新ゲームがリリースされました。

それがこちらの「THE WITCHER ボードゲーム」です。





世界のボードゲーム情報サイト：『ウィッチャー ザ・ボードゲーム』日本語版、発売


4/26の記事で物凄く気になるゲームを発見したと書きましたが、それがこれです。あの後、結局絶え間なく打ち付けられる欲求の波にかなわず購入してしまいました。

ポーランドのベストセラー小説から、ビデオゲームのRPGになった作品が今度はボードゲーム化されたというわけです。海外のゲームは日本よりも盛んにボードゲームとかカードゲーム化される傾向が強いと思います。

[14回]

初代作品が舞台となった世界の中で、プレイヤーは誉れ高き勇者の1人として行動していきます。

謎と、危険と、発見に満ち溢れた世界を旅し、時には凶運と悪辣な怪物たちに立ち向かい、手がかりを集めて謎を調査し、任務を果たしていきます。そして、名声を高め誰が本当の勇者であるかを示すのが主なゲームの流れとなっています。

具体的には、使用キャラクター毎の任務カードに書かれている任務をこなし、誰が一番知名度を稼げるかというゲームです。

任務をこなしていく過程に、戦闘だったり、指定された場所への訪問だったり、証拠集めだったりと色々な事をしていく必要があるという事です。

時にダイス運が必要になりますし、戦略的な進め方も必要になるでしょう。また、他の勇者への妨害も仕掛ける事ができます。

そういう部分がこのボードゲームの面白さを引き立てていると思います。


こちらがコンポーネントとなります。





ボードが非常に大きいです。私の持っているゲームの中でも一番広いゲームです。

使用する物は、カード、シート、チップ、ダイス、トークンなど多彩です。まぁ、その分、ゲームを始めるまでに覚えることが多いという事なのですが。

参加人数は最大4名で、利用できるキャラは以下の4名です。





「THE WITCHER2 王の暗殺者」のプレイ記事で何度も出てきた顔ぶれですね。

せっかくですので、改めて紹介していきます。





まずはゲームの主人公でもあるリヴィアのゲラルト。

特性ダイスを多く振る事ができ、魔物との戦闘を優位に進められるのが特徴です。





次にゲラルトの愛人であるトリス・メリゴールド。

ゲームの設定通り魔法を得意とする魔女です。ゲームでは綺麗なヒップを晒してくれましたが、このボードゲームではそういうサービスはありません。ちきしょうめ！





次にゲラルトの友人である吟遊詩人のダンティリオン。

特殊行動である吟遊でお金を稼ぎやすいのが特徴なのかな。彼は色々なゲームの吟遊詩人キャラの中で一番男前だと思います。





最後に同じくゲラルトの友人であるヤーペン・ジグリン。

彼だけは他の3人とは異なり、4枚の部下カードを使ってプレイするスタイルとなります。


プレイヤーが選択できるのはこの4名なのですが、他にも、イェネファー、イオルヴェス、ブリギッタなどの知った名前がゲームのカード等で登場し、ゲーム経験者なら思わずニヤリとするようなネタが満載です。


さて、まだそんなに回数をプレイしていないのですが、数回プレイしてみての感想を少しだけ。

とにかく使う物の多いゲームなので、ゲームを始める前に覚えることが多くて大変です。言い換えるならば気楽に初めて楽しめるボードゲームではないという事ですね。

初めてプレイする人への解説は必須で、実際に自分がプレイできるようになるまでが結構大変です。慣れればサクサク進められるのですが、そこまで行くのがね…。

それを見越してか、ルールブックやチュートリアルブックなどの付録は充実しています。ですが、それを見てもすべてを理解するのにかなり時間を要するでしょう。ゲームを始めて暫くの間はマニュアルとにらめっこという展開が続きます。

WITCHERの世界観を再現したいというのはわかりますが、もう少しわかりやすいゲームにしてもよかったんじゃないかなと感じました。

WITCHERを実際にプレイした私は世界観も含めて楽しめましたが、そうでな人が充分に楽しめるかという部分は疑問が残ります。もしかしたら、ただの面倒くさいゲームと思われてしまうかもしれません。

ゲームやアニメのボードゲーム化、カードゲーム化の宿命として、原作を知らない人が楽しめるかという部分があると思います。原作を知っている前提で作られたゲームは、楽しめる層がニッチになるのかなと感じています。

そういう面からみると、このゲームはちょっと厳しいかなと思いました。


…ネガティブな事ばかり書いていますが、つまらないとか、やる価値がないとか、金返せとか、そういう意味を込めたつもりは全くありません。

確かに慣れるまでは大変ですが、慣れてくれば少しずつ楽しさもじわじわとしみ出て来る、よく練り込まれたゲームであると思います。

また、慣れるまでの過程で他のプレイヤーとのコミュニケーションが生まれます。こうでもない、ああでもない、きっとこうだなどの会話を重ねていくのもいいものですよ。

原作を知っていればより深く楽しむ事ができますし、原作を知らない人にとってはTVゲームの方に触れるきっかけになるかもしれません。


というのが、私の「THE WITCHER ボードゲーム」の記事となります。

私はTVゲームだけではなく、こういうボードゲームやカードゲームも結構プレイします。たまにはこういうTVゲーム以外のレビューもいいんじゃないと思ったのですが、いかがでしょうか。

興味が湧いた方は是非是非購入してみて下さい。






…まぁ、安くはないけどね(笑)




【今日も迷宮を往く　THE WITCHER2 王の暗殺者　カテゴリー】

初回記事　：　THE WITCHER2 王の暗殺者 プレイ日記1 「ゲームをインストールする」

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