気が付けば10月も半ばですね。

今年は例年に比べて残暑が緩かったような気がします。

毎年この時期は過ごしやすくて好きです。厄介なのは台風くらいじゃないですかね。この時期がずっと続けばいいのにと思います。

でもそうもいかないのが現実。寒い季節がジワリジワリと近づいてくるのです。

あぁ…今年着る冬物を買わないと。昨年はさらに昨年の服で乗り切ったのですが、さすがに3年目はキツい（笑）

服を買う出費を考えるといまから頭が痛い。


「MURDERED　魂の呼ぶ声」のゲームのプレイを続けます。



7月半ばから始めたこのゲームも今回で最終回を迎えます。

いつものようにゲームのまとめとエンディングを紹介しようかと思います。そして恒例のネタバレ注意報も出しておきます。

…このネタバレ注意報なのですが、これを見て実際に引き返す人はいるのだろうか？

ネタバレについては賛否あると思い一応書いているだけなのですが、書かないよりはマシかなと。

ん～…これ以上は深く考えない方がいいのかもしれない。

はいはい、じゃあ話を進めるとしましょうか。

[32回]

ジョイを救出し、レックスを操っていたアビゲイルをついに捕えたロナン。

常軌を逸した憤怒の表情を見せる彼女から事件の真相を聞き出しましょう。


「俺を殺すのにもレックスを利用したな！？」



「レックスは一番都合がよかった。この街で最も評価され恐れられる警官だった。利用しない手はなかった」



「つじつまが合わないぞ。ローズは『青い目』と言っていた！」

「何も使ったのはひとりだけとは限らないわ」



「バクスター…！！！」


はい、そういう事なのです。

おそらくですが、警察が事件の真相に近づけなかったのは、一連の事件によって犯人が違った事が一番の原因と言えるでしょう。容疑者を完全に絞り切れなかったという事ですな。

ロナンがバクスターを疑っていたのは間違いではなかったのですが、それは間違いでもあったと言えます。



ベル・キラーが全身を覆うような格好をしていたのには、自分の身分を隠すだけのためではなかったという事もわかりますね。気を付けなければいけないのは体格くらいでしょうか。


「なぜ、バクスターを殺した！？」

「使った人間は最後には必ず殺す！特に真実に近づきすぎた者は…！」

「じゃあ何故俺を殺した！俺は真実に近づいてなどいなかった。おまえに利用されてもいなかったのにどうしてだ！」

「フフフ………」







！？







！！？







！！！？


「なんだと…？そんな…まさか…！そんなはずが…俺が…ありえない」


ソフィアを殺害したのはロナンだったという事実。

おそらくこの事実がこのゲームのハイライトといえるでしょう。

そしてこの事実をロナンに思い出させた時のアビゲイルの顔。



悪い顔やな～(笑)

驚きの展開ではありますが、この事実はもう1つの伏線を回収するものといえます。

バクスターがロナンにつらく当たり、更に過去の罪を暴こうとしていたのは、この事実があったからと言えるのではないでしょうか。

彼も優秀な警官であり、ベル・キラー事件を追っていた1人でした。当然ソフィアの事件についても調べまくっていたのでしょう。

そして独自で捜査を進めていき、おそらくロナンが犯人だろうと目星をつけていたと思われます。ロナンがバクスターが犯人だと思っていたのと同じですね。


「貴様…俺に…やらせたのか…！」


ロナンがアビゲイルににじり寄ります。そりゃ怒るわ。

その時のアビゲイルの顔がこちら。



この一連のアビゲイルの顔芸は反則だと思うんですよね。絶対に笑かしにかかってるもんな。

そうかぁ…この顔芸があるから美少女っていう設定じゃなかったのかぁ(納得)


しかし、アビゲイルには切り札がありました。

彼女はニヤリと笑い、両手を広げると…。



悪霊を召喚してロナンを引きずり込もうとします。

しかし、ロナンも諦めません。力を振り絞り足掻きます。




「俺が消えるなら…おまえも道連れだっ！」





ロナンは土壇場でアビゲイルの腕を掴みます。

近すぎだろ、アビゲイル…。もっと離れておけよ。






「いや！放して！！！」


そしてなんと悪霊はアビゲイルの方に掴みかかります。

その隙にロナンは脱出！





そして異界に飲み込まれるアビゲイルの姿を見下ろします。

最後まで顔芸をやめないアビゲイルのプロ根性には脱帽です。ずるいキャラだわぁ～(笑)

そしてついに一連のベル・キラー事件も元凶の消滅によりこれにて終了となりました。



ジョイは無事生還。ギリギリでしたが、なんとか彼女を守りきる事ができました。


さて、ここからエンディングとなりますので、恒例のゲームのまとめを先に書いてしまいます。


■操作面

最近のゲームにしては覚えることが少なくすんなりとプレイに入っていけました。面倒臭かったのは悪霊払いのQTEくらいのものです。

カメラ移動もスムーズでその辺りは無難にこなしていました。そのあたりはさすがスクエニといったところでしょうか。


■システム

基本的には事件現場にいって怪しいものを調べてそこから推理して真実に近づいていく以外にはありません。

調べるオブジェクトも全て決まり切っており、そこから推理の道筋も正解が1つしかない、更には、間違えるとその場ですぐやり直しとなり違う展開になる事もありません。

ですのでエンディングも1つなのです。

これは親切設計ともいえますし、非常に淡泊であるとも言えるでしょう。

悪霊との戦闘パートがおまけ程度についていましたが、これは探索パートだけだとどうしても淡泊になってしまうため、ゲーム的に付けざるを得なかったのではと考えています。

ですが出てくる悪霊が1パターンしかないのは少し物足りないですね。もうちょいバリエーションを増やしてもよかったんじゃないかな。

でも、悪霊の存在が事件解決には直接かかわってこないので、そこに力を入れる必要はないといえばないんですよね。悪霊は単なる障害物でしかないので、ワンパターン化させて苦戦させないというのも配慮の1つなのかもしれません。


■ストーリー

最後のどんでん返しも含め、こういうミステリーのストーリーの王道を行くゲームだっと思います。

クライマックスに向けて一気に話が盛り上がっていく感じは嫌いではありませんでした。

ただ、ゲームよりドラマ向けのストーリーなんじゃないかなぁと感じたりもしました。なんか2時間スペシャル辺りで使えそうなプロットですよね。


最後に触れなければいけないのはゲームの短さについてです。

このゲームぶっちゃけかなり短いです。10時間もいってないんじゃないかな。私もまさか記事が20回を前に終わりそうになるとは思っておらず、最終的に水増しして無理やり20回にしています(笑)

いくつかのマルチエンディングを採用しているのならともかく、エンディングが1つしかないシステムでこの短さは致命的なのでは…。

実績やトロフィーを集めやすくなる以外にあまり利点がないんじゃないかな。

ストーリーは悪くないだけに少しそこが残念でした。


色々出来そうに見えて実は一本道ゲーだったというのが正直な総括となります。

ゲームとしては佳作です。つまらなくはないです。かといってメッチャ面白いかと言われるとそうでもないです。うん、やっぱ佳作だわ。


それでは、ここからエンディングとなります。

もう1度ネタバレ注意報を出しておきます。

これまでお付き合いいただきどうもありがとうございました。










「誰もが心に闇を持つ。あからさまな場合もあれば奥に潜んでいることもある。場合によってはその闇は決して表には出ない」




「法律上レックスは殺人犯だが、法律は必ずしも真実を語らない。幸いジョイは全てを知っている。あの子はレックスを起訴しないだろうし、むしろレックスに不利な証拠を隠すかもしれない。なんにせよ、俺があの子の歳だったころに比べれば本当によくできた子だ」




「ジョイは無罪放免になった。散々な目に遭って本人も懲りているようだ。それに母親を捜すためにしでかした多少の悪さくらいは…どんなに情け容赦ない警官だって目をつぶるだろう」




「それに無事再会できたみたいだしな」




「アビゲイルが消えた夜以降、ベル・キラーによる殺人は起きていない。人の記憶はやがて薄れ時が傷を癒す。この街も過去を脱ぎ捨て平穏な未来へと歩き出せるかもしれない。親父はいつも『死ねばすべて帳消しだ』と言っていた。俺もずっとそう信じていた。だが実際は…自分の借りを正直に認めるまで人生は終わらない。過ちを正し、借りを返す。そして初めて、先に進める」







「ロナン…」

「ジュリア…今行くよ…」




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