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ゲームプレイ日記を書きつつ、皆様のご機嫌をうかがったり、自己満足に浸ったりするというコンセプト。更新をやめて放置プレイ中。
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少し遅れ気味の話題なのですが、今年はゲームボーイが発売されて25周年の年です。

それに伴いインターネット上でファンによる記念イベント的な事が行われています。このブログでゲームボーイについて扱いましたので、その一部を紹介させていただきます。


Happy 25th Birthday Game Boy : URL


マウスでスクロールをすると画面が進んでいきます。右側のスピーカーをクリックすると懐かしい音源を耳にする事ができます。

もう1つがこちら。


Legacy:Game Boy 25th Anniversary : URL



こちらは海外の音楽配信サイトなのですが、25周年を記念してトリビュートアルバムを作成し無料で公開しています。私もダウンロードして聞いてみました。ゲームボーイの有名ソフトの曲を現代風にアレンジしたもので、非常に懐かしい感じがしました。

当時を思い出したいという方は是非覗いてみてください。たまには過去を振り返り懐かしむというのも悪くないと思います。


さてさて、「The Path」は今回で最終回となります。



恒例のゲームのまとめと、6人の少女達に一体何が起こったのかという考察を書いていきたいと思います。

このゲームの考察については既に色々なブログでされており、似たり寄ったりの内容になってしまうかもしれません。できるだけそうならないように工夫はしていこうとは思っていますが期待はしないでください。

人は期待するからこそ失望する生き物なのです。期待しなければ失望することもありません。

よし!これで言い訳は十分だな(笑)

拍手[45回]


まずはこのゲームのまとめを書いていきます。

ゲームとしてのThe Pathについて触れていきたいと思います。


■操作面

私はXboxコントローラーを使ってプレイしたのですがあまり不便さというのは感じませんでした。

そもそも歩く、走る、方向を変えるくらいしか操作する事がなく、マウスだけでも操作できるような設計になっているので、これでプレイヤーにストレスを与える設計になっていたらそれは大きな問題です。

幸いこのゲームにはそれがあまりなかったと思います。

不満点があるとすれば、強引な方向転換がうまくいかなかったくらいですかね。でもそれは多用する操作ではないので、たまに「アレッ?」ってなるくらいでした。


■システム

記事には書きませんでしたが、このゲームには操作方法のチュートリアルがきちんと用意されています。それも一気に説明するのではなく、段階的に紹介していく方法をとっています。段階的に紹介するほど覚える事は多くないのですが親切設計といえるのではないでしょうか。

最初は手かがりが少ない状態で森をさまようことになるのですが、ゲームを進めて、アイテムを集めたり、数々のオブジェクトを見つけていくにつれ、画面やマップにオブジェクトナビが増えていくのは気が利いているなと思いました。基本的に同じ森を何度も行き来するので、ひたすら彷徨うという行為にもすぐ飽きてきます。それを緩和するための工夫なんでしょうね。

集めたアイテムによって新しい部屋がアンロックされて、各種エンディングで得られる情報が増えるというシステムは、アイテムを集めるという行為のいい動機づけになっていたと思います。ですがこれは考え方にもよりけりで、アイテムを集めればより多くのヒントが得られると考える人と、アイテムを集めなければ完全なヒントは得られないと考える人でモチベーションにも変化が現れ大きく評価が変わるかと思います。

このゲームは基本的にどの少女を選んでもやる事は同じです。目的地が異なるだけで皆同じ森をただただ彷徨うという行動は共通しています。ですので、先述した事と少しかぶるのですが、飽きやすくダレやすいというゲームとしての欠点は避けて通れません。

6人全員を一気にクリアするのはかなりしんどい作業になると思います。私は1回のプレイで2人が限界でした。いくらゲームとはいえ単調な展開を3回以上続けてやるのはちょっとねぇ。

加えて、少女達の足の遅さもストレスを増長させます。歩いてアイテムを回収するのはあまり効率のよいやり方とは言えません。走ることもできるのですが、走ると疲れるせいか周りが見えにくくなり、アイテムを見逃したりする可能性が増えるという残念な仕様があります。個人的にこの意地悪な仕様は完全に蛇足だったと思います。


■ストーリー

ストーリーは単純明快です。

おばあちゃんの家に行くという根幹部分に加え、オオカミと接触し少女に何が起こったのかを知るというのが目的です。他には何もありません。

赤ずきんというストーリーの根幹。あちこちに散らばっている誘惑の数々。オオカミの姿をしていない現代のオオカミ。そして待っている救われない衝撃的な結末。それを彩るホラーチックな演出の数々。

まさに現代版赤ずきんという構想をうまくゲームに昇華したという事ができると思います。

少女達がどうなったかは公式でも明かされていないようですので、プレイヤーの数だけ結末があるというスタイルをとっています。

個々のストーリー考察については後述します。


The Pathプレイする人を選ぶゲームだなというのが正直な感想です。誰にでもお勧めできるというゲームではありません。ホラーチックなゲームが好きで、雰囲気を楽しむことができ、空想を膨らませて色々考える事が好きという人にようやくお勧めできるゲームだと思います。

個人的には楽しめた1本でした。システム面は一部厳しい部分もありますが、ゲームを進めていくにつれ、少女達に起こったことのヒントが増えていき考え方が広がっていく感じ、「あぁ、これってもしかしてこういう事なのかな」とわかっていく感じがとてもよかったです。

ただ結末だけが知りたい人にはキッツイゲームと言わざるを得ないでしょう。





さて、ここからは各少女達のストーリー考察をしていきます。



あくまで私の考えとして書いてありますのでそれが正解とは限りません。そこをご了承いただいた上で読んでいただけますと幸いです。

ですのでネタバレ注意報は無しで(笑)

それでは攻略した順番に書いていきますね。


■Rose編

彼女のイベントにはとにかく水が付いて回ります。オオカミに出会った後のおばあちゃんの家の中でも雨が降り続いていたくらいですからね。

また、高速回転というのもキーポイントの1つかなと。出会ったオオカミは湖の上をクルクルと回転していましたし、おばあちゃんの家のクーリングファンもグルグルと回転、挙句の果てにはおばあちゃんの部屋のベッドまで分解されてクルクルと回転。

以上を考えると、「水辺での事故死」を暗示しているものと思われます。

事故現場はあのたどり着いた湖。乗っていたボートが転覆しボートのスクリューに巻き込まれてしまったと考えるのが妥当かな。

では彼女にとってのオオカミとはなんだったのでしょう。他の少女達を襲ったオオカミと違って、Rose編のオオカミだけ非常に抽象的です。

アイテムを手に入れた時のポエムを見ると、自然への愛を綴ったメッセージが目立ちます。ですのでもっと自然と絡みたいと思っていたのかもしれません。そんな中たどり着いた大自然あふれる湖に1隻のボートが。Roseの年齢ですと大人と一緒じゃなければボートは危険なのですが、彼女は1人で漕ぎ出す誘惑に負けてしまうといったシナリオはどうでしょうか。

湖をフワフワと浮いていたオオカミは大自然の力と考えています。おそらく1人にボートに乗ったはいいけど、途中で天候が崩れ(大雨?)、戻る途中にあせってボートが転覆。そして無残にもスクリューに巻き込まれて…といった感じです。

いかがでしょうか。


■Scarlet編

彼女のイベントの結末は個人的に衝撃的でした。が、反面少しわかりにくい部分もあります。

アイテムを手に入れた時のポエムを見ると、非常に現実的で、Roseとは真逆で自然にはあまり興味を示さず、逆に芸術に興味を示している場面が多くみられます。

それからScarlet特有のアクションとして、洗濯物や蜘蛛の巣を見つけたときに手をグルングルン回してヒステリックになる描写が用意されています。

おばあちゃんの家に着くと、まるで何かを隠しているように家具という家具に白い布が被さってしまっています。

そして出会ったオオカミはピアノの講師の男性(女性かも)。2人でピアノを弾いているときに幕が降りてきて終了となっています。

以上を踏まえて考えたのは「芸術への強い憧れが引き起こした悲劇」です。

Scarletはずっと芸術への憧れ、とりわけピアノへの憧れが強かった。でも、妹が5人もいるから経済的な理由とかもありできなかったのかもしれません。それに長女だと色々我慢を強いられる事も多そうです。妹たちはみんなマイペースそうなので、現実的、かつ、しっかり物っぽいScarletは割を食うことが多かったのかも。色々溜め込みがちな性格だったのかもしれませんね。

洗濯物を見てのヒステリーやおばあちゃんの家の白い布は、現実的だった彼女が現実を見ることを嫌がった拒否反応と考えられるかもしれません。本当にやりたい事はこんな事じゃないのにと。

そこへ彼女の憧れを知った男がそれを利用し、彼女を誘惑して誘い込みます。そしてその先は「いいのかい?ホイホイついてきて」…といった感じです。


■Ruby編

片足が義足のRuby編のキーポイントは車です。色々な場面で鳴り響く車のエンジン音、そしておばあちゃんの家では車の轍が強調される場面が多々あります。

そしてわかりやすいオオカミの姿も特徴です。何かを隠そうとする年上の男性。Rubyに渡すタバコのようなもの。

その他には、アイテムを集めていると彼女が何かスポーツをやっていたかのような描写があります。バスケットコートが秘密の部屋としてアンロックされるのでおそらくバスケットボールでしょう。

以上の事を考えると「交通事故死で犯人はオオカミの男」というのが妥当かなと。

Rubyは元々バスケットに情熱を燃やすスポーツマンだったのですが、とある事がきっかけで義足になってしまいその情熱を燃やせなくなってしまいます。

彼女の片足については、死因となった交通事故で失ったのではという考え方もあるのかもしれませんが、私は死亡事故以前からのケガだったのではないかと考えています。Rubyだけ死んだ時の状態が残っているのはおかしいでしょう。

そこでRubyが次に情熱を燃やしたのは年上との彼氏との関係というわけです。

彼女だけ他の5人と比べてやたら化粧が濃いのも、彼氏の好みに合わせたのか、それとも早く彼氏と同じように大人になりたいと思ったのかというような心理が働いたのではと思います。

ですが悲劇だったのがその年上の彼氏がドラッグ常習のクソ野郎だったという事です。そしてドラッグをキメたまま車に乗り込み、Rubyを事故に巻き込んでしまったというわけです。

事故の状況ですが、おそらくRubyは男と一緒に乗車していたと考えられます。そして一緒にラリっていたと。おばあちゃんの家で一部トリップしたかのようなおかしな状態の部屋があるのでおそらくこれはドラッグの描写だと思いました。また、おばあちゃんの家で鳥籠のような場所から投げ出される描写があるのですが、これは事故にあった瞬間を描写したのではないかと思っています。

公園に出てきたオオカミの男がひきずっていた簀巻きはRuby本人であるとも考えられますが、全く別の女性だったとしても男のクズ具合がよくわかるようになっているのでそれはそれでいいのかなと思います。


■Carmen編

禿のインパクトが強すぎて他のことをあまり覚えていないCarmen編です(笑)

Carmenはそのモデルチックな歩き方やポージングから若干ナルシストっぽい行動が多く、イベントアイテムのポエムからは自分を愛してほしいという欲求を募らせているようにも見えます。なので、積極的なセックスアピールをして自分を愛してくれる人を探していたと考えられます。

ビールを飲む場面がありますが、海外では酒の解禁が日本より早い地域もあるので、別に彼女が不良だったというわけではなさそうです。

おばあちゃんの家では巨大な水槽のような場所に椅子がたくさん沈んでおり、その1つだけ水槽の外にあり他の椅子を見下ろしている場面がありますが、これはCalmenと他の男たちを指しているのかなぁと考えたりしました。見下ろしている椅子がCarmenの椅子で、水槽にある複数の椅子が男たちの椅子であると。

キャンプ場にいたあの斧のオッサンはそのうちの1人だったのでしょう。水槽の中の椅子の1つだったにすぎなかったというのが私の考えです。

何らかの理由で「斧のオッサンの感情に触れ八つ裂きにされて殺された」のはまず間違いないでしょう。

ただ、その理由はなんだったのかという事です。

自分を愛している人を探して、それを複数人囲い込んでいたと考えるなら、Carmenにはかなりの独占欲があったのではないかと考えます。そうなると実はCarmenの方が斧の男を独占しようとして、それにうんざりした男が彼女を殺害したという考え方もありかなと思います。斧の男の方に別の守るべきものがったのなら尚更な感じがしませんか。

あとおばあちゃんの家のアンロックされた部屋の1つに燃えていた部屋がありましたが、物理的なものではなく嫉妬とかそっちの方の炎だったのかも。


■Ginger編

その格好からも活発で元気な印象のあるGinger。花畑を駆け回ったり木登りをしたり、網柵を潜り抜けたりと、まるで男の子のような描写が目立ちます。

彼女のイベントには、高所、烏の羽(高所の暗示?)、有刺鉄線、そして電線がやけに絡んできます。そして、同じような年代の同じくらい元気な友達の存在も明らかになりますね。

おばあちゃんの家でも部屋中に鉄線が絡まったり、高所であるかのような演出が盛りだくさんです。

更におばあちゃんの部屋の演出を見ると「高所から落ちて死んだ」と想像できます。

以上を踏まえ単純に考えると、友達と2人で網柵をくぐって危険な場所、すなわち、有刺鉄線などで阻まれていて更に電線に関係のある場所に遊びにいった時に、悪ノリして高い場所に登ったら落ちてしまい、電線が絡まってしまったというような流れでしょうか。

赤い服の女の子がオオカミだったとすると、危険な場所に遊びにいこうと言い出したのは赤い服の女の子の方だったのかもしれませんね。2人で駆けている場面もGingerの方が彼女を追いかけている構図になっているし。


■Robin編

赤い頭巾つきのコートが目立つ末娘Robin。

イベントアイテムのポエムを見る限り、色々なことに興味を持ち。遊びたい盛りなんだなというのがわかります。言い換えれば好奇心が旺盛という感じでしょうか。そして彼女の考え方はポジティブな事が多いです。

狼に襲われる場所は墓地ですが、Robinは死という事象についてまだピンときていない様子。そして死後の世界もきっといいところなんだろうなというこれまたポジティブにとらえています。

さて、死因については「野生のオオカミに食い殺された」とダイレクトに考えています。

ゲームとしては、Robinのまだまだ幼い考え方と現実とのギャップを見せたいのかなと感じました。

おそらくですが、Robinはオオカミに対して非常にポジティブな感情を抱いていたんだと思います。絵本とかに出てくるオオカミはきっと優しかったんでしょうし、図鑑とかに出てくるオオカミからその獰猛さはわからなかったのかもしれません。

そこで現実にオオカミに出会ったしまった時に、ポジティブな捉え方をした彼女はいきなりオオカミの背中に飛び乗るという暴挙に出てしまったわけです。きっと自分に悪いことはしないだろうと。もしかしたらそんな事も考えなかったのかもしれませんね。

しかし現実は違ったし、ピンときていない死についてまで知ることになってしまったよというのが大まかな流れかなと。いかがでしょうか。

出てきたオオカミは本物の狼なのか人間なのかわかりにくい人狼タイプです。私は解釈としてはオオカミでも人間でもどっちでもいいのかなと感じています。オオカミでも人でもよく知らない相手にうかつに気を許すと危険だというのが共通のメッセージであると思うからです。


■白い服の少女編

6人の少女が全員オオカミに取り込まれてしまった時に現れる白い服の少女。

アイテムやイベントへの道標や、おばあちゃんの家への道へ導いていくれる役割を果たします。そして最終的に彼女の導きにより悲劇は回避され、6人の少女は再び元の場所へと戻ってきます。

おそらく赤ずきんにおける猟師的なポジションなんでしょう。

彼女の役割は少女達をひたすら悲劇を回避させることにあります。アイテムやイベントが起こる場所へ導くことで、少女を待ち受けている死の事象を暗示させたり、時には誘惑が控える森を手を引いて脱出させたりするわけです。

そういう意味ではこのゲームは彼女のための物語と言えるのかもしれません。

世界はループを繰り返し、少女達は何回も死ぬのかもしれませんが、何故死んだのかという事実がすべて明らかになって、何週か先の未来で少女達がまっすぐにおばあちゃんの家に向かう事になれば、彼女の役割も終わるのかなと思ったりしました。


…というわけで、簡単ではありますが考察は以上となります。

プレイヤーの数だけ考察は存在するわけですから、あくまでもこういう考えはどうだろうかというニュアンスで見ていただければと思います。

The Pathの考察は他のブロガーさんもやられているので、読み比べてみるのもいいんじゃないですかね。そういう楽しみ方もアリだと思います。


それではThe Pathのプレイ日記はこれをもちまして終了とさせていただきます。

お付き合いいただき本当にありがとうございました。






【今日も迷宮を往く The Path カテゴリー】

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無題
かなり今更なコメントになると思いますがw

ここのストーリー考察に凄く納得できました
特に白い服の少女編の「彼女のための物語...」以降の考察を見て、
開発者がインタビューで何故あのようなコメントをしたのかが分かったように感じます
このゲームは恐らく、
甘い誘惑に負け過ちを犯す瞬間と、過ちを犯したことによる苦しみ、
そしてそれを乗り越えて大人になっていく人生の過程を描いた作品なのでしょうね

ゲームの内容が理解できずモヤモヤしていましたが、
この記事のおかげでスッキリしました
素敵な記事を有難うございました
通りすがり@名無しさん 2016/03/23(Wed)01:22:13 編集
通りすがり@名無し さんへ
こちらこそコメントをいただきありがとうございます。
頑張って書いた記事なのですが、なかなか反響が無かったのでリアクションをしていただき凄く嬉しいです。閲覧数はそこそこ稼いでいるみたいなんですけどね。

おっしゃる通り、このゲームは人生の過程、成長を書いた作品であると私も考えています。赤ずきんという童話をうまく昇華させていますよね。

こういう結末や背景をプレイヤーに委ねるタイプのゲームは、プレイヤーの数だけ結末や背景が存在するので、他の人のレビューを読んでみると新しい発見があったりするんですよね。

---------------
SNG
【2016/03/24 10:07】
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