この厄痛の前作である「厄　～友情談疑～」のプレイ動画を見ました。

率直な感想を言わせてもらいますと、プレイしなくてよかったなぁと(笑)



前作なのでグラフィックや分岐の作り方が荒いというのはもちろんあるのですが、致命的なのはそこではなくストーリーの方でした。サウンドノベルであの内容だとかなり厳しいと言わざるを得ません。

厄痛では日野日出志氏を監修に迎えた理由がよくわかる前作の出来でした。


というわけで、前作よりかは大分マシになったと思われる「厄痛　～呪いのゲーム～」のゲームの続きをプレイします。



スミレ編はまだまだ続く。

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■　スミレ編　第14話　「人として」

…私は暗い廊下を彷徨っていた。

いいえ、正確にはあのトカゲの怪物を追って、ビルの中を駆け回っていた。

[8回]

逃げ足が速くもはや気配を感じることはできないが、廊下に続く血痕を辿れば追いつくのも時間の問題だろう。

それよりも気になったのは、私以外にもあのような怪物がいるという事実の方だった。つまりはコウゾウさんはあの恐ろしい研究をまだ続けているという事だ。私以外の人間にも同様の手術を施し、怪物を次々と生み出している。

私が彼の許から逃げたのは彼に過ちを知らせたかったから。彼の行う実験が上記を逸しているのは明らかだったから。それを気づかせるために私は彼から去ったのだ。

しかし、それは無駄だったのだ。

そんな事を考えながら、視界がゆがんで何度も倒れそうになる。トカゲの怪物に噛まれた傷からはとめどなく血があふれ出している。

意識が朦朧としてきた、その時…。



！！？

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何故か、シェンコ登場！！！

血を流し意識が朦朧としてきて死に近づいたからでしょうか。

死期が近くなるとやたり人に会うようになるっていうしな…。

あれ？でもそれってこの場合ちょっと違うよね？

霊見えちゃってるし(笑)


さてさて、スミレがコウゾウと別れた理由を語っていましたが、スミレのとった行動は大きな間違いだと私は思います。

だって、直してほしい事を本人に告げもしないくせに、自分が離れたらそのありがたみに気付くだろうなんて考えは随分の都合のいい考えだと思いませんか。

これまで気づかなかったからこそ、今のその人の性格だったり考え方だったりするわけですから。

私は現実で似たような失敗をしたことがありまして、その時は結果的に友人が1人減っただけでしたね。非常に後悔しました。

だから私は友人、恋人には必ず要望を伝えるようにしています。勿論、言葉は選びますが。

距離を置いたり、縁を切ったりするのはそれからでも遅くはないと思いますね。


…と、このブログにしてはらしくない展開になったので、ゲームの話に戻ります。

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これは夢？幻？

脳裏にはっきりとシェンコの面影がよぎっていた。

夢ならば覚めて欲しくない。

会いたくても会えないベストがいまここにいる…私は震える手を差し伸べた。




「…ねえさん、ねえさん、ボクの声が聞こえるかい…？ねえさん、もう終わりにしよう。ねえさんは充分になったよ。これ以上傷ついて苦しい思いをしなくてもいいんだ」


忘れられないなつかしい声。私は涙を禁じ得なかった。


「ねえさん、もういいだろう？これ以上コウゾウさんになにを言っても無駄なんだ。そんな姿になってまで苦しむことなんてないよ。もう、終わりにしようよ…」


その言葉が私の心に揺さぶりを与える。コウゾウさんへの想いにかすかな亀裂が走る。

そのとき私の口から出た言葉は…


A.もう、疲れた…
B.いいえ、まだ終わってはいない
　　→　選択　A


「…もう、疲れたわ」


私はベストに向かって力なくつぶやいた。

信じていたものに裏切られ、醜い怪物に成り下がり、もはや失うものなど、なにもない…。なにもかもを捨ててこのまま深い眠りに落ちてしまいたかった。けっして目覚める事のない永遠の眠りへ。生き続けることは私にとってもう苦痛でしかなかったのだから。



………。



……。



しかし、本当にそれでよいのだろうか？

私一人が死んで、本当に何もかもが終わるのだろうか？

そんな事があるわけがない。

終わるものなどあるはずもない。

むしろこれから始まるのだ。コウゾウさんが居る限り、この悲劇は。

私はこれまで気を失っていたのか、目を覚ますと、廊下の壁にもたれうずくまっていた。

シェンコの姿はなかった。

その代わりに私の心の中にある決意が産まれていた。

それは何としてでも、コウゾウさんに会うという事だった。

ただそれだけ。

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あー、びっくりした。

思い切った選択をしたのですが、本当に終わってしまうかと思った(笑)




「思わせぶりな選択肢を出しておきながら、結局行き着く結末は最終話まで同じなんだよ！」




「な、なんだってー！？」

「それは本当かキバヤシ！？」









「たぶん」



【今日も迷宮を往く　厄痛　～呪いのゲーム～】

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