「厄痛　～呪いのゲーム～」のゲームの続きをプレイします。



最近はただストーリーを追いかけるだけになってますね、このシリーズは。

それだけでは面白味がないですし、マージャン★ドリームクラブの記事に二の舞になりかねません。そこでどうすればいいのかを考える事小時間…。



ハッ！そうだ！！！

もう少しこの厄痛というゲームのストーリー以外にスポットを当てていけばいいんじゃないかな！？

例えば個性的なキャラクターとかさ…。

…とか思いついたのはいいんですけど、そこから先を全く考えていない件について(笑)

うん、そこは次回でいいんじゃないかな(適当)


さてさて、スミレ編の続きをプレイしていきます。

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■　スミレ編　第12話　「心」

血…血の匂い…。

私は漂ってくる血の匂いを辿り暗い廊下を歩いていた。たちこめる臭気はしだいに濃くなっていく。

[8回]

明らかにこの先に血の流された形跡がある。生臭い腐臭とともに、鉄さびの独特のにおいが私の鼻腔をくすぐった。

気が付けば何かを食べる事しか考えていない私にとってそれはそそられる香りだった。

そのにおいのもとはすぐ間近にあった。



足元には無数の動物の死骸が点々としている。

それらははらわたを食いちぎられたように無惨な姿をよこたえていた。

私はその光景を見て心を躍らせた。鏡を見ることができたなら、間違いなく笑った自らの顔を確認できたことだろう。もうこみあげてくる欲求をおさえることができない。

私は…この動物達を…食べたい！

でも…でも…。


「いやあああああああああ！」


私は震える手をようやくのことでおさえつける。死骸に伸ばしかけた両手をすんでのところで止め、私は廊下を走り出した。

そのまま暗い部屋へと飛び込み、両腕で膝をかかえ、部屋の隅でかがみ込む。


※イメージ図

一瞬とはいえ、あやうく心まで怪物に成り下がる所だった。でもいつまでこの自制が続くものか。時が経てば経つほど人間であった部分を失っていくのだろう。

私が肩を振るわせているそのとき、不意に背後から物音がした。

誰かが部屋に入ってきたらしい。私は驚いて音の方向へ振り向いた。



そこにいたのはみすずさんだった。私の姿を見るなり叫び声をあげる。

無理もない。

もはや私に人間の面影など微塵も残してはいないのだから。

彼女の瞳には明らかに恐怖の色が映っていた。

いまのうちに逃げて欲しい。私はまだ人の心を失わないうちに、このビルから去って欲しい。さもなければ、私は見境なく襲い掛かりかねない。

私はうずくまったまま彼女が逃げるまでやり過ごそうとした。

しかしそのとき、予期せぬことが起こった。

どこから現れたのか、黒い影がみすずさんに襲い掛かった。



黒い影はみすずさんの背後に忍び寄り、彼女の後頭部を一撃する。

私はその異変に気づいたときにはもう遅かった。みすずさんは頭部を殴られ床に倒れ伏していた。



な…なぜ…ここにこんな怪物が！？

いま目の前にいるのはトカゲの姿をした二足歩行の怪物だった。

まさか…さっきの動物の死骸は…このトカゲの怪物の仕業…！？

そして私の姿を見るや否や襲い掛かってくる。

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スミレがトカゲの怪物を見た時のリアクションが「自己紹介乙」だと思ってしまったのは私だけなのでしょうか。

「いま目の前にいるのはトカゲの姿をした二足歩行の怪物だった」ってそりゃオメーだよ！オメーの事だよ！って(笑)

外見が丸っこいか、ひょろ長いかの違いだよ！


※比較画像

この後のみすずは夢の中でシェンコの霊に会っているはずです。

その間スミレは目の前の同族の化物との戦いを繰り広げていたという事でしょうか。

まぁ、キャラ被ってますからね。

似たようなキャラ何匹もいてもしゃーないし。

どちらが優れたトカゲ人間なのか決めておくのも悪くはない。

そういうわけで…。




「死合うに足りる！来い！」


それでは続きをどうぞ。

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■　スミレ編　第13話　「怪物」

私に身構えている余裕などなかった。

トカゲの怪物は奇声をあげて私に向かってくる。

立ち上がったその瞬間、相手の牙が私の肩口にくいこんだ。それが合図となり、私とトカゲの怪物はもにあいながら部屋の中を転がった。瞬く間に部屋の中はガレキの山となる。

しかし振り払おうとしても、肩に食らいついたトカゲの怪物は離れようとしない。

目の前にいるのは理性のかけらもない、正真正銘の怪物だった。かつては人間だったにちがいない。それをコウゾウさんの手術によって自由を奪われた人のはずだ。私も相手も同じ境遇なのだ…。

私は暴れ狂うトカゲの怪物を前にして、決断を迫られていた。そのとき私の選んだ行動は…


A.この怪物を正気に戻そうとする
B.手加減などできなかった
　　→　選択　A


なんとか、なんとか正気に戻す方法はないのかしら。もとは相手も心ある人間だったはずなのだ。

少しでも噛む力を弱めてくれればいいのだけど…いっこうに争いをやめる気配はない。それどころかよりいっそう敵意をむき出しにして、私につかみかかってくる。

完全に我を忘れた相手には何を望んでも無駄だった。

目の前にいるのは、飢えた野獣。殺戮と破壊を求める凶暴な怪物。

私も理性を繋ぎとめておけない。おさえつけていたはずの破壊衝動をそのままトカゲの怪物に向ける。相手を力ずくで振り払うと指先の爪でのどもとを狙う。互いに傷つき鮮血を床にまき散らした。

相手は逃げるようにして部屋を飛び出して行った。すぐに私も後を追う。闘争本能によるものなのか、使命感によるものなのかはもうわからなかった。

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スミレさん、強ぇえ…！！！

劣勢だったはずなのに、ちょっと闘争本能出したら一転攻勢ですよ！

しかもいきなり喉狙いというのが喧嘩慣れを感じさせますよね(笑)


コウゾウはスミレの闘争本能…いや、格闘本能を見抜いたうえで改造を施した可能性がありますね。

いや、間違いない！




「コウゾウはスミレの類稀なる闘争本能に目をつけて改造を施したんだよ！！！」





「な、なんだってー！！！」

「それは本当かキバヤシ！？」





「そうだ！コウゾウはスミレという世界最強の生物兵器を使って世界征服を目論んだんだ！！！」





「バ…バカな！そんなことが！！！」

「そ…それじゃあ俺達にはもうどうすることもできないのか！？」











「オレにだって…わからないことぐらい…ある……」


チャンチャン♪


久しぶりに酷い終わり方をした(笑)



【今日も迷宮を往く　厄痛　～呪いのゲーム～】

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